この記事では、「始末書」と「反省文」の違いを分かりやすく説明していきます。
「始末書」とは?
「始末書」とは、事故や失敗を起こした者が、その報告と謝罪をする為に提出する文書のことを言います。
なぜそのような事が起こったのかという事情を記すことでもあります。
よく仕事などで失敗しますと「始末書ものだ」などと言います。
これは黙って見逃せないような重大な失敗だという意味合いになります。
「二人に始末書を書かせることにした」「始末書をとる」「何枚始末書を書いても、彼は成長がない」などと、使います。
「反省文」とは?
「反省文」とは、過去に起こったことについて、振り返り、自分の言動、心の状態に間違いがなかったか書き記すことを言います。
簡単に言うならば、悪かったと思うこと、今後どうするかといった気持ちを書いた文章のことです。
学校などにおいて、問題が起こりますとこのような「反省文」を生徒に書かせるといったことがあります。
「友達と喧嘩をして反省文を書かされた」「反省文を書いたところで、今後良くなるとは思えない」「心のこもった反省文が届いた」などと、使います。
「始末書」と「反省文」の違い!
「始末書」と「反省文」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらも、何か問題が起こり、その後に書く文章という意味では同じです。
ですが、使い方に違いがありますので、使い分けるようにしましょう。
まず「始末書」というのは、基本的には仕事で使うことが多い言葉となります。
事故や失敗を起こした者が報告と謝罪をする為に書く文章のことです。
その文章の中にはその間にあった事情なども記します。
報告でもありますから、それを読めば何があったかがわかるようにしなければなりません。
一方の「反省文」ですが、これは起こった事に対して振り返り、自分の言動、心のあり方に間違いがなかったかどうか、また間違いがあれば今度どうしていくかといった心情を書くものです。
つまり、悪いところがなければ謝罪といった内容にはなりませんので、それが「始末書」との違いになるでしょう。
「始末書」というのは謝罪が含まれるからです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「始末書」と「反省文」二つの言葉の意味と違いを説明しました。
それぞれの言葉が持つ意味を正しく理解して使い分けていきましょう。