この記事では、「年輩」と「年配」の違いを分かりやすく説明していきます。
「年輩」とは?
「年輩(ねんぱい)」とは、「年齢のほど・年恰好(としかっこう)」を意味している言葉です。
この意味が、漢語由来の言葉である「年輩」の原義になります。
例えば、「どのくらいの年輩の人なのか、外見からは分かりにくい人でした」といった文章で使えます。
また「年輩」には、「中年以上の年齢・年齢相応の経験を積んで世間慣れしている年齢」「年上・年が上であること」といった意味合いもあります。
例えば、「年輩の人には最低限の礼儀を払って接しています」などの例文で使用されます。
「年配」とは?
「年配(ねんぱい)」とは、「年齢のほど・おおよそ(大体)の年齢」を意味している言葉です。
日本に入ってきてから「年輩」から「年配」への変化が起こり、和製漢語としての「年配」が今では普及しています。
和製漢語の「年配」は特に、「相当の年齢であること・世間に慣れた中年以上(おおよそ50代以上)の年齢」や「年齢が上であること」の意味があります。
例えば、「ご年配の方に若者が座席を譲りました」や「落ち着いた物腰から、私よりも年配の人に見えました」などの例文で使用できます。
「年輩」と「年配」の違い!
「年輩」と「年配」の違いを、分かりやすく解説します。
「年輩」も「年配」も辞書的な意味においては違いはありませんが、「年輩」は「漢語由来の言葉」、「年配」は「日本に年輩の漢語が渡ってきてからつくられた和製漢語の言葉」という違いはありません。
漢語としての「年輩」の元々の意味は「年齢のほど・大体の年齢」であり、「年配」の元々の意味は「相当な年齢・中年以上(概ね50代以上)の年齢」や「年齢が上であること」だという違いを指摘できます。
現在ではどちらの漢字表記を使っても間違いではないのですが、マスメディアでは「配」が小学校で習う教育漢字で誰でも読みやすいことから、「年輩」ではなく「年配」に統一して使っています。
まとめ
「年輩」と「年配」の違いを説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「年輩」とは「主に年齢のほどを示す漢語由来の言葉」を意味していて、「年配」は「主に中年世代以上の世間慣れした人・年上の人を示す和製漢語」を意味している違いがあります。
ただし、現代ではどちらを使っても間違いではなく、マスメディアでは「年配」に統一して使用しています。
「年輩」と「年配」の違いを詳しく調べたい時は、この記事をチェックしてみてください。