この記事では、「一級河川」と「二級河川」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一級河川」とは?
「一級河川」の意味と概要について紹介します。
「一級河川」の意味
「一級河川」は「いっきゆうかせん」と読みます。
意味は、「地域の人達の暮らしを守り、産業の発展に重要な役割を果たすと認められている水系の河川のうち、国土交通大臣が指定・管理をしている河川のこと」になります。
「一級河川」の概要
「一級河川」は、「河川法」と法律により、「国土保全上又は国民経済上特に重要な水系で政令で指定したもの」と定められています。
「国土保全上」とは、災害が起きた時に、人の命にかかわったり、家屋などに大きな被害が出る可能性があり、国が治水する必要があることを表します。
「国民経済上」とは、河川の利用が地方経済だけではなく、発電所など公共性が高いものであることを表します。
上記のことから、安全面・経済の面の両方で大きな影響を持っている大きな河川に対して「一級河川」と呼んでいます。
「二級河川」とは?
「二級河川」の意味と概要について紹介します。
「二級河川」の意味
「二級河川」は「にきゅうかせん」と読みます。
意味は、「一級水系以外で、比較的流域面積が小さい水系の河川のうち、都道府県が管理している河川のこと」になります。
「二級河川」の概要
「二級河川」は、「河川法」により、「一級河川」以外に、管理が必要であり、都道府県知事が地域住民にとって重要であると認めて指定する河川のことを言います。
地域の住民にとって大きな影響を与える河川ですが、災害時にそれほど大きな被害は見込まれず、地方自治体の管理で充分であるとみなされた河川のことを言います。
「一級河川」と「二級河川」の違い!
「一級河川」は、「安全面・経済面共に国民への影響が大きく、国土交通大臣が指定した河川のこと」です。
「二級河川」は、「一級河川以外で影響が大きく、都道府県知事が指定した河川のこと」です。
まとめ
今回は「一級河川」と「二級河川」の違いをお伝えしました。
「一級河川は国レベル」と「二級河川は地方レベル」と覚えておきましょう。