「カマトト」と「ぶりっこ」の違いとは?分かりやすく解釈

「カマトト」と「ぶりっこ」の違い言葉・カタカナ語・言語

可愛い女の子のことを「ぶりっこ」と言いますが、「カマトト」という言葉もあります。

これらの言葉を同じ意味で解釈する人もいるのですが、果たして、その理解は正しいのでしょうか?

今回は、これら「カマトト」「ぶりっこ」について見て行きたいと思います。

「カマトト」とは?

「カマトト」とは?

「カマトト」とは、「本当は分かっているのに、上品ぶって分からないふりをすること」という意味があります。

「初々しいそうに振る舞う」という意味でも解釈することもできますが、この「カマトト」は、昔ある女性が「蒲鉾は魚(とと)からできているの」と本当は知っているのに知らない素振りをして聞いたことから生まれた言葉と言われています。

「フリをする」の意味の「ぶる」が足されて「初心(うぶ)」を装っている女性のことを「かまととぶる」と言うようになったとされています。

「ぶりっこ」とは?

「ぶりっこ」とは?

「ぶりっこ」は、「女性が異性の前で無知なふりをして甘えるような仕草をすること」を意味している言葉です。

「非力なふりでわざと女性の愛らしさや可愛らしさをアピールすること」として使われています。

「カマトト」と「ぶりっこ」の違い!

「カマトト」と「ぶりっこ」の違い!

「カマトト」「ぶりっこ」の違いと見ていると、カマトトは「知らないふりをすること」で、「ぶりっこ」「可愛いふり」をするということで、「ふり」をすることは共通していますが、その仕草の内容が異なっています。

「蒲鉾は魚(とと)からできているの?」という質問からきている「カマトト」「ぶりっ子」よりはるか昔からあることも、大きな違いと言えます。

「カマトト」は、江戸時代末期に上方の遊廓で、初心(うぶ)なふりをする遊女に対して使われていたので、かなり歴史のある言葉なのです。

まとめ

まとめ

「ぶりっこ」は今でも「可愛いふり」をしている女性に対して使われていますが、「カマトト」を使っている人はほとんどいないでしょう。

しかし、この記事を見てそれぞれの言葉の意味を理解することで、再度、言葉の生い立ちを知ると、言葉への関心が深まっていくというものです。