「表す」と「現す」の違いとは?分かりやすく解釈

「表す」と「現す」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「表す」「現す」の違いを分かりやすく説明していきます。

「表す」とは?

「表す」とは?

「表す」とは、感情、考えなどを外見から読み取れるようにする、言葉、絵、音楽などを使って相手に示すことなどを言います。

「彼女が、怒りを顔に表すとはめずらしい」「嬉しい気持ちを音楽で表す」「これは停まるを表す記号です」などと使います。

「現す」とは?

「現す」とは?

「現す」とは、今までなかったもの、隠れていた物、姿、が外から見える時に使います。

「会合の終わり頃になってようやく姿を現す」「ついに正体を現す」「本性を現すのは時間の問題だろう」などと使います。

「表す」と「現す」の違い!

「表す」と「現す」の違い!

「表す」「現す」の違いを、分かりやすく解説します。

この二つの言葉はどちらも「見えるようにする」「見える」といった意味では共通しています。

ですが、意味合いに応じて、選んで使う必要があります。

「表す」は、相手に見えるようにする、示す、表現するといった時に使います。

「絵で表す」とは絵を見て相手に示す、わかってもらうようにするという意味です。

他には「気持ちを絵で表す」「言葉で表すのは苦手なので音楽にした」などと使います。

一方で「現す」ですがこれは、それまで隠れていたものや、なかった存在が現れるといった時に使います。

「彼は私の前では穏やかだが、奥さんの前では恐ろしい本性を現すに違いない」「慣れてきたら、本性を現すだろう」という場合は、隠れているものが表面化するという意味で使います。

「夜になって姿を現す」「最後まで彼が姿を現すことはなかった」という場合は、それまでいなかった人が現れるという時に使います。

わかりやすく覚えるならば、「表すは表現」「現すは出現」という風にしますと、選ぶ時に迷わなくなります。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「表す」「現す」、二つの言葉の意味と違いを説明しました。

どちらも「目に見える」という意味合いは共通していますが、意味、内容によって漢字を使い分ける必要があります。

この記事を読んで、使い分け方を覚えるようにしてください。