この記事では、「がっかり」と「しょんぼり」の違いを分かりやすく説明していきます。
「がっかり」とは?
期待していた通りにならなかったり、よい方に進みそうな見込みがなくなったりして、何かを行おうとする精神的な力、気持ちの張りをなくすことです。
肉体的な力ではなく、精神的な力についてを意味します。
ものすごく温かいと話題のコートがあったとします。
非常に寒がりなので温かいコートが欲しいです。
いろいろなコートを買って着てみたけれど、どれも思っていたほど温かくはなかったので、話題のコートには期待していました。
そして、購入をして実際に外で着てみました。
しかし、思っていたほど温かくはないです。
ものすごく温かいというので、まったく寒さを感じないのかと思っていたのに、風が吹くと寒く感じます。
「これなら絶対寒くない」と思っていただけに、ひどく気持ちが沈んでしまいました。
コートの温かさに期待をしていたときは心が明るかったのですが、期待していた通りではなかっために気持ちの充実感がなくなってしまったのです。
このときの精神状態を意味する言葉です。
この場合は「コートが温かくなくてがっかりした」といいます。
「がっかり」の使い方
思っていた通りにならなかったり、よい方向に進む見込みがなかったりして、気持ちの張りがなくなるさまを指して使用します。
精神的なことに使用をし、肉体的なエネルギーについては使用しません。
「しょんぼり」とは?
寂しそうでエネルギーを感じられないさまです。
ハツラツとしたところがないさまを意味します。
なぜこのような状態になるのかというと、寂しさや空しさのためです。
犬を叱ったときのことで説明をします。
犬がカーテンの陰に隠れておしっこをしました。
飼い主にとってやっては欲しくないことなので、それはいけないと教えるために叱りました。
すると、さっきまで元気に遊んでいた犬は、急に元気がない様子になりました。
ややうつむきがちで、どことなく寂しそうです。
人間は叱られると寂しくなりします。
犬も同じでしょう。
そして、元気がないような様子になります。
このさまをこの言葉は意味しています。
「しょんぼり」の使い方
寂しかったり空しかったりして、ハツラツとしたさまがなくなることを指して使用します。
「がっかり」と「しょんぼり」の違い
元気ではない状態という意味合いが似ていますが、同じことではありません。
「がっかり」は期待が外れたり、望みがなくなったりしてなる状態です。
「しょんぼり」は寂しさや空しさによってなる状態です。
「がっかり」の例文
・『そんなにがっかりするなよ』
・『欲しかったものが売り切れでがっかりする』
・『その言葉を聞いてがっかりした』
「しょんぼり」の例文
・『しょんぼりとひとり家に帰る』
・『しょんぼりとうつむいている』
・『どことなくしょんぼりしている』
まとめ
元気がない状態という意味合いが似ていますが、どうしてそのような状態になったのかという点に違いがあります。