「逆境」と「苦境」の違いとは?分かりやすく解釈

「逆境」と「苦境」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「逆境」【ぎゃっきょう】と「苦境」【くきょう】の違いを分かりやすく説明していきます。

「逆境」とは?

「逆境」とは?

なにかと苦労が多い境遇を指す「逆境」【ぎゃっきょう】は、人よりも過酷な現実にぶつかることが多く、穏やかに歩めない人生である人の状況でよく使われている言葉です。

高校を卒業した後、将来を考えてもう少し学びたいと猛勉強したというのに、家族が病気で倒れてしまったため大学に行けなくなってしまったとか、仕事していたら事故に遭って怪我を負い、思うように働けなくなってしまったなど、普通であればあまりないような不幸に見舞われて、苦労する人の境遇を言い表せる言葉です。

自分としては、このようにしたいと思っているのに、それがうまくいかず、思うようにならない現実はまさしく「逆境」と言えます。

そんな酷い境遇に立ち向かい、いい人生に変えたとき「逆境に打ち勝つ」と言い表すこともあります。

「苦境」とは?

「苦境」とは?

苦しいと感じて、つらいと思うような境遇が立ちはだかることを「苦境」と言い、乗り越えることが困難と感じてしまう状況に立たされる自分の状態を言い表します。

今まさに困難な状況のど真ん中にいる状態を「苦境に立つ」と言ったり、苦労して大変な状況に陥る状態を良い方向に変えるため、どうにか頑張って突き進むことを「苦境を乗り越える」と言い表します。

自分がいかに苦しい立場でいるか簡潔に表し、いかに今までにない苦労で悩む様を伝えられます。

自分がつらい状況に陥るさまを表すだけではなく、経営が傾いた会社が倒産しそうな直面に立たされている状況や、航海に出た船が嵐に遭い、沈没しそうになっている危険な状態をどうすればいいか自分に関わりがあるものが苦境に立たされているときにも使える言葉です。

「逆境」と「苦境」の違い

「逆境」と「苦境」の違い

「逆境」「苦境」の違いを分かりやすく解説していきます。

苦労することばかり起きる境遇を「逆境」と言い、苦しいと感じることが多い境遇を「苦境」という違いがあります。

自分が考えている幸せな境遇ではなく、予想にしていないつらく、困ったことばかり起こる人生に困り、前へ突き進むことをやめてしまう人もいますが、あえてその「逆境」に立ち向かって行き、乗り越えれば人として立派になるわけです。

「苦境」は人生において精神的に落ち込んでしまうようなことばかり起きてしまい、生きる希望を失ってしまいますが、うまく立ち直るため考えて、行動してその苦しさから抜け出すわけです。

「逆境」の例文

「逆境」の例文

・『度重なる逆境でやる気を失ったとしても、いかに平常心を保つかが大切だ』
・『幾度となく過酷な状況に陥った俺だが、逆境を乗り越えていこうと思う』
何度も不幸が襲いかかる境遇にやる気を失ったとしても、その苦しさをうまく乗り越えるためには平常心を保つことが大切なのです。

何度も過酷な出来事が襲い掛かってくる境遇に打ち勝つために「乗り越えてみせる」という意気込みを持つことで、己に与えられた境遇をうまく渡っていけるでしょう。

「苦境」の例文

「苦境」の例文

・『苦境にあえぐサービス業にあえて挑戦したことでいかなる状況でも屈しない精神を身に付けた』
・『京都では経営不審で倒産寸前の苦境に立つ飲食店を大学生が助けている』
あえて「苦境」にあえぐ業界へと飛び込み、体験することで精神力を養い、その後、何度も自分を襲う苦労を乗り越えられる強さを持つことができるわけです。

飲食店で食事しない人が増えている昨今、経営が成り立たず、倒産してしまう飲食店が後を絶ちませんが、そんな「苦境」を乗り越えようと大学生が販売代行して商品を売り、客足が戻ってきています。

まとめ

まとめ

自分に襲いかかってくる過酷な「逆境」にうまく立ち向かえる人と、できない者がいますが、どうにかして乗り越えられるよう策を考えて、つらい「苦境」を与えられた使命をいい方向へ変えるためにも突き進める精神を養ってみるといいでしょう。