「披瀝」と「吐露」の違いとは?分かりやすく解釈

「披瀝」と「吐露」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「披瀝」「吐露」の違いを分かりやすく説明していきます。

「披瀝」とは?

「披瀝」とは?

「披瀝」とは心の中で考えていることを、包み隠さずに全て打ち明けることです。

言いたいけど言えなかったこと、思ったけど誰かのためにあえて口に出さなかったこと、誰にも知られたくないことなど、口に出さず心の中に留めておいた考えの一切合財すべてを伝えることを指します。

「披瀝」する内容はなんでもよく、個人への評価や自分だけの経営ノウハウ、若い頃にしていた悪事の数々のような不良自慢など、良いことも悪いことも「披瀝」されることがあります。

また説得された結果隠す気がなくなった、隠さなくて良くなったなど、本人としても積極的に話せる気持ちになった場合にも、本人としては話したくないものの渋々すべて打ち明けることになった場合にも使われる言葉です。

「吐露」とは?

「吐露」とは?

「吐露」とは心の中のことを全て述べ語ることを指します。

誰にも言いたくないこと、知られるわけにはいかない秘密などの、隠しているけど精神的な重荷になっているようなことなどを吐き出し露わにすることが「吐露」です。

「吐露」する内容は様々ですが、本人にとっては口に出しにくいことになります。

ずっと心を苛んでいた悩みであったり、後悔している罪、親友の嫌に思ってしまう所など、口に出したくないことが「吐露」されます。

また「吐露」は心からそれを語りたいというわけではなく、抱えきれなくなってつい口に出してしまったり、無理矢理聞き出されて嫌々だけど語るなど、本人としては消極的なものの語るというニュアンスがあります。

あまり言いたくはないけど心の内を打ち明けることが「吐露」です。

「披瀝」と「吐露」の違い

「披瀝」と「吐露」の違い

「披瀝」「吐露」の違いを、分かりやすく解説します。

「披瀝」「吐露」はどちらも心の中を包み隠さずに打ち明けることであり、その二つにはニュアンスの違い程度の差しかありません。

「披瀝」は態度や心の内を話すことに対する心情は関係なく、積極的に話すことも消極的に話すことも含まれます。

「吐露」は話したくないけれど話さざるを得ない、重荷になりすぎて吐き出すしかなくなるというような、積極的には話したくない、消極的な場合にだけ使われる言葉です。

結果として「披瀝」されることは重大な秘密からあえて言わなかったことのような些細な秘密まで含まれますが、「吐露」は誰にも知られたくないと思うような、秘密としての重要度が比較的高い内容になります。

隠し続けたいと思っているかどうかに関わらず打ち明けることが「披瀝」で、隠したい気持ちはあったけど打ち明けるというニュアンスの言葉が「吐露」です。

まとめ

まとめ

隠し事というのは隠すべき理由があるから隠すものなので、積極的に話したくないことがほとんどなため、「吐露」のほうが使われがちです。

隠しておきたいことでも「披瀝」の表現を使っても問題ないのですが、基本的には「吐露」が使われることになるでしょう。