この記事では、「くだらない」と「つまらない」の違いを分かりやすく説明していきます。
「くだらない」とは?
「くだらない」は「下らない」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「取り上げるほどの価値がない」という意味で、真面目に考えるに至らない様子を言います。
2つ目は「程度が低くてばかばかしい」という意味で、一定の水準より低くて無意味な様子を言います。
上記に共通するのは「価値がない」という意味です。
「くだらない」は、動詞「くだる」の未然形「くだら」に、打消しの助動詞「ない」が付いた言葉です。
「くだる」には「筋が通る」という意味があり、「くだらない」で「筋が通らない」→「価値がない」という意味で使われる様になりました。
「くだらない」の使い方
「くだらない」は「取り上げるほどの価値がない」「程度が低くてばかばかしい」という意味で使われます。
語源は助動詞ですが、実際には形容詞として「くだらない話」などと使われたり、俗語として「くだらんこと」などと使われたりします。
基本的に、価値が低くてとてもまともに取り合えない様子に使われる言葉で、中には楽しかったり面白く感じる場合もあります。
「つまらない」とは?
「つまらない」は「詰まらない」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「面白くない」という意味で、興味を持てないもののことを言います。
2つ目は「大したものではないという謙遜の言葉」という意味で、人に対して自分で選んだものを勧める時に使われます。
3つ目は「ばかばかしい」という意味で、それに対して行動する意味がないと思われる様子を言います。
4つ目は「見合わない」という意味で、それをするのに引き合わない様子を言います。
上記に共通するのは「楽しめない」という意味です。
「つまらない」の使い方
「つまらない」は「面白くない」「大したものではないという謙遜の言葉」「ばかばかしい」「見合わない」という意味で使われます。
こちらも語源は助動詞ですが、実際には形容詞として「つまらない話」「つまらんこと」などと使われます。
基本的に、程度が低いだけではなく、面白くない、興味をひかれない様子に使われる言葉です。
「くだらない」と「つまらない」の違い
「くだらない」は「価値が低くてとてもまともに取り合えない様子」という意味です。
「つまらない」は「程度が低いだけではなく、面白くない、興味をひかれない様子」という意味です。
「くだらない」の例文
・『くだらない話に付き合わせないでくれ』
・『くだらないマンガは読みたくない』
・『あんなくだらない連中と付き合うなよ』
・『そんなくだらんこと早く忘れてしまえよ』
「つまらない」の例文
・『こんなにつまらない映画は久しぶりに観た』
・『ほんのつまらないものですが、お収め下さい』
・『二度とこんなつまらんミスするなよ』
・『途中であきらめるのもつまらないから最後までやろう』
まとめ
今回は「くだらない」と「つまらない」について紹介しました。
「くだらない」は「価値がない」、「つまらない」は「楽しくない」と覚えておきましょう。