「問題外」と「論外」の違いとは?分かりやすく解釈

「問題外」と「論外」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「問題外」「論外」の違いを分かりやすく説明していきます。

「問題外」とは?

「問題外」とは?

「問題外」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「問題外」「もんだいがい」と読みます。

「問題外」は、「問題として取り上げる価値がないこと。

問題にならないこと」
という意味があります。

例えば、会議中に誰かが提言をしたとき、その提言に、取り上げる価値がないと感じた場合、「彼の提言は、問題外だ」と表現できます。

また、遅刻をしてきた社員がいる時、5分や10分ではなく、1時間以上だった場合は、問題として取り上げて起こる気すら怒らないことから、「1時間も遅刻するなど、問題外だ」などという文章を作ることができます。

さらに、冬山に登る時は、完全な装備をしても危険が伴うのに、薄着で登ろうとするなど、ありえないことから、「冬山を、薄着で登ろうとするなど、問題外である」などと言うことができます。

このように、問題にならないような物事に対して、「問題外」という言葉を使うことができます。

「論外」とは?

「論外」とは?

「論外」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「論外」「ろんがい」と読みます。

「論外」は、「当面の議論に関係のないこと。

議論の範囲外」
という意味があります。

会議の席で、当面の議論と関係のない話題が出た場合は、「その議論は、論外に置くことにする」などと表現します。

次に「論外」には「論じる価値もないこと。

持っての外で話にならないこと」
という意味があります。

例えば、友達にお金を借りるだけでも、恥ずかしいことなのに、おまけに返さない場合は、論じる価値もない人だと思うかもしれません。

このような場合、「友達にお金を借りるだけでなく、返さないなど論外だ」などという文章を作ることができます。

また、経済的に厳しく、結婚すら難しいと思っている人が、子育てなどを考える時、「結婚すら難しいのに、子育てなど論外だ」などと言うかもしれません。

「問題外」と「論外」の違い

「問題外」と「論外」の違い

「問題外」「論外」の違いを、分かりやすく解説します。

「問題外」は、「問題として取り上げる価値がないこと。

問題にならないこと」
という意味があります。

一方で、「論外」には「論じる価値もないこと。

持っての外で話にならないこと」
という意味があります。

この場合、どちらも取り上げる価値がないという意味で、同義語となります。

ただし「論外」には、「当面の議論に関係のないこと。

議論の範囲外」
という意味があります。

このように「問題外」「論外」は、取り上げる価値がないという共通の意味がありますが、「論外」には、「議論に関係のないこと」という意味があるという点に違いがあります。

まとめ

まとめ

「問題外」「論外」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、共通する意味もありますが、「論外」には、それ以外の意味が含まれていました。

2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。