「目一杯」と「手一杯」の違いとは?分かりやすく解釈

「目一杯」と「手一杯」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「目一杯」「手一杯」の違いを分かりやすく説明していきます。

「目一杯」とは?

「目一杯」とは?

はかりの目盛り限界ぎりぎりであること、限度いっぱいであること、またそのさまという意味です。

200ml入る計量カップに200mlの水を入れました。

もうこれ以上入れることはできません。

水は計量カップの目盛りぎりぎりまで入っています。

この状態を意味する言葉です。

190mlの目盛りのところまで水を入れた場合は、まだ10mlの余裕があるので、この言葉が意味するものではありません。

スーパーなどでは、ときどき詰め放題が行われます。

指定の袋ぎりぎりまで商品を好きなだけ詰め込むことができます。

よりたくさんの商品を詰め込もうとして、袋の中はぎゅうぎゅうな状態になっている人が少なくありません。

もうこれ以上は袋に入らないという状態です。

このさまを「目一杯詰め込む」といいます。

今度は楽しむことで説明をします。

イベントにやってきました。

イベントをできる限り楽しみたいと思っています。

もうこれ以上ないほどに楽しむことを「目一杯楽しむ」といいます。

「目一杯」の使い方

限度ぎりぎりであること、またそのさまという意味で使用をします。

限界ぎりぎりというと悪い印象を持つことがありますが、この言葉にはよい意味も悪い意味もありません。

「手一杯」とは?

「手一杯」とは?

「手一杯」には3つの意味があります。

1つめは、それ以上何かをする余裕がないこと、またそのさまです。

余裕がないとはぎりぎりである状態のことですが、この言葉はぎりぎりという意味合いではなく、あまりがないという意味合いです。

ある女性は、仕事をしていて、仕事が終わったら保育園に子どもを迎えに行き、帰宅をしたら洗濯物を取り込み、食事を作り、子どもをお風呂に入れて、寝かしつけて、自分の明日の準備をしてという生活をしていたとします。

やらなければならないことだらけで、自分が自由に使える時間がありません。

この状態を「家事で手一杯」などといいます。

2つめは、出せる限りの力ですること、またそのさまです。

できる限りといった意味合いです。

3つめは自分の思い通りにすること、またそのさまです。

「手一杯」の使い方

それ以上何かをする余裕がないという意味で使うことが多いです。

「目一杯」と「手一杯」の違い

「目一杯」と「手一杯」の違い

「目一杯」はぎりぎりであること、「手一杯」は余裕がないことで、状態としては同じようなものですが、ニュアンスが異なります。

「目一杯」の例文

「目一杯」の例文

・『目一杯の努力をする』
・『目一杯袋に入れる』
・『目一杯応援をする』
・『目一杯食べる』

「手一杯」の例文

「手一杯」の例文

・『そのときは手一杯でした』
・『手一杯で他のことをやる時間がない』
・『子どもの世話で手一杯』
・『自分のことで手一杯』

まとめ

まとめ

似たような状態を指す2つの言葉ですが、一方は限界ぎりぎりであること、もう一方は余裕がないことで、意味合いが異なります。