「停滞」と「停止」の違いとは?分かりやすく解釈

「停滞」と「停止」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「停滞」「停止」の違いを分かりやすく説明していきます。

「停滞」とは?

「停滞」とは?

一か所で動かなくなること、物事がスムーズに進まないことです。

全く動かない場合も、少し動く場合も、どちらも意味に含みます。

台風は南の海上から日本列島に向かってやってきます。

一定の速度で日本列島に向かってくることもあれば、あるところにとどまってしまうこともあります。

後者のさまが、この言葉が意味するものです。

ダイエットをしていると、ときどき体重が減りにくくなることがあります。

たとえば、運動や食事の見直しなどをして、最初は70kgだったものが1か月で67kgになったとします。

1か月で3kg減っています。

次の1か月間も、運動や食事の改善などを行ったことで3kg減って64kgになりました。

しかし、ダイエットをはじめて3か月目には、0. 5kgしか減りませんでした。

これまで以上に自分に厳しくしましたが、64kgくらいからほとんどかわりません。

あるところで体重が変わらなくなってしまったのです。

このように人間の体のことを意味する言葉です。

「停滞」の使い方

ある場所から動かないこと、物事がスムーズに進まないことという意味で使用をします。

経済、成績、商品の売り上げなど、さまざまな事柄に使用されます。

「停止」とは?

「停止」とは?

「停止」には3つの意味があります。

1つめは、動いていたものが、あるところで動きをやめることです。

自動車を動かすためにはエンジンをかけます。

エンジンをかけてアクセルを踏めば前に進みます。

道路を走っていて、駐車場に到着しました。

もうここからは進む必要がなく、自動車を動かす必要はありません。

ここでアクセルから足を話し、エンジンを切ります。

これで動かなくなります。

このことを「車を停止させる」といいます。

2つめの意味は、やっていたことをしばらくの間やめるです。

ずっと作業をしていたとします。

長時間作業をして疲れたので、少しの間だけ休むことにしました。

これは「作業を停止する」といいます。

3つめは、骨格筋の端が骨に付着する場所で体から遠い方のことです。

「停止」の使い方

動いていたものや、やっていたことを止めるという意味で使用をします。

「停滞」と「停止」の違い

「停滞」と「停止」の違い

「停滞」はとどこおることです。

意図的に止めることではありません。

「停止」は止めることです。

意図せずにこうなることもあれば、意図的に行う場合もあります。

「停滞」の例文

「停滞」の例文

・『売り上げが停滞気味』
・『プロジェクトが停滞している』
・『流れが停滞する』
・『停滞したままだ』

「停止」の例文

「停止」の例文

・『一時停止をする』
・『テレビの停止ボタンを押す』
・『停止するつもりはない』
・『営業を停止する』

まとめ

まとめ

どちらの言葉にも「停」という漢字が使用されており、似たような意味を持っていますが、一方はスムーズに進まないこと、もう一方は動いていたものが動かなくなることで、意味合いが異なります。