「着目」と「注目」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「着目」の意味や使い方
「着目」とは、とても大事なこと、有望なこととして注意をしておくこと、目をつけておくという意味で使う言葉です。
「着目する」と言いますと、目をつけておく、大事なこととして気づいているという意味です。
「目」という言葉が入っていますがじっと見る、目線を外さないといった意味ではないですので注意をしておきましょう。
「将来性に着目する」「彼のアイデアに、着目していきたい」などと使います。
「注目」の意味や使い方
「注目」とは、ある物、対象に視線を注ぐ、よく見るという意味になります。
また大事なことや興味があることに、気持ちを集中させるということでもあります。
「みなさん、こちらに注目」と言われた時は、そちらの方向を見る、注意を向けるという意味合いです。
また「今、大注目の〇〇」とは、関心、興味を持っている人が多い時やそのような状態にしたい時に使う言い方です。
他には「注目を集める」「注目を浴びる」などと使います。
「着目」と「注目」の違い
「着目」と「注目」、それぞれの言葉の意味、使い方を説明しました。
二つの言葉はどちらも「目」という字が使われていますが、意味合いは異なりますので使い分けるようにしましょう。
「着目」とは大事なこと、有望なこととして注意をすることで、簡単に言えば「目をつける」ということである期待をかけることです。
一方「注目」とはある物、対象に視線を注ぐ、気をつけて見るといった意味と興味を持ったものに意識を集中することを言います。
似ている意味合いですが微妙な違いがありますので、その時に合った言葉を選ぶようにしましょう。
「着目」を使った例文と意味を解釈
「着目」を使った例文とその意味を見ていきます。
「着目」を使った例文1
「彼女のことは、着目に値しないと判断したようだ」
「着目」とは有望であると期待をして目をつけることを言います。
例文は「着目に値しない」とありますので、有望なこととして目をつけるほどではないと言っているのです。
「着目」を使った例文2
「先生は、彼の才能に早くから着目していた」
大事なこと、有望なこととして注意をしておくことを「着目」と言います。
例文は彼の才能に早くから気づき、目をつけていたと言っているのです。
「注目」を使った例文と意味を解釈
「注目」を使った例文とその意味を見ていきます。
「注目」を使った例文1
「人の注目を集めるようなことはしたくない」
「注目」とは視線を注ぐことです。
例文は人から視線を注がれることはしたくないとありますので、ようするに目立つようなことはしたくないという意味合いになります。
「注目」を使った例文2
「今、この作家に注目している」
大事なこと、興味があることとして自分の意識を集中していることを「注目する」という言い方で表すことができます。
まとめ
いかがでしたか。
「着目」と「注目」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
違いを正しく理解して使い分けてください。