「混合物」と「化合物」の違いとは?分かりやすく解釈

「混合物」と「化合物」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「混合物」「化合物」の違いを分かりやすく説明していきます。

「混合物」とは?

「混合物」とは?

2つ以上のものが混ざってできたものです。

特にそれらの間で化学反応を生じた結合がないものをいいます。

混じるとは、ある物の中にある物が入り込むことです。

混じり方は、均一である場合もあれば、不均一である場合もあります。

この言葉が意味する物質の例として、塩化ナトリウム水溶液があります。

これは、水の中に塩化ナトリウムが溶けたものです。

水に塩化ナトリウムが混じっているのです。

水という物質と塩化ナトリウムという物質、2つのものからできています。

塩化ナトリウムは「混合物」ではありません。

これは、塩化ナトリウムという1つの物質だけでできています。

塩化ナトリウム水溶液と塩化ナトリウムは別のもので、水に溶かすと塩化ナトリウム水溶液になります。

空気もこの言葉が指すものです。

空気は、窒素、酸素、二酸化炭素などからできています。

2つ以上の物質が混じってできているのです。

「混合物」の使い方

化学反応によって結合したものではない、2つ以上の物質が混じりってできているものを指して使用する言葉です。

「化合物」とは?

「化合物」とは?

2つ以上の元素が化学反応によって結合してできた物質のことです。

元素の種類が1種類のものを単体といいます。

単体には、酸素(O2)水素(H2)などがあります。

このような物質が化学反応によって結びついたものを「化合物」といいます。

水はH2Oで、水と酸素が結びついてできたものです。

水の中に酸素が溶け込んでいるのではなく、化学反応によって結合をしています。

二酸化炭素はCO2です。

これは炭素と酸素が結びついてできたものです。

同じ元素からできているものでも、結びつき方が違うと異なる物質ができます。

たとえば、ダイヤモンドと黒鉛です。

これは炭素からできている単体ですが、同じ炭素からできているにもかかわらず、ダイヤモンドは堅く、黒鉛は鉛筆にも使われるような柔らかさがあります。

「化合物」の使い方

2つ以上の元素が化学反応によって結合してできたものを指して使用する言葉です。

「混合物」と「化合物」の違い

「混合物」と「化合物」の違い

どちらも2つ以上のものでできているのですが、同じものではありません。

「混合物」はある物の中にある物が入り込んでいるものです。

2つ以上のものが混じってできたものを指します。

「化合物」は元素が化学反応によって結合したものです。

混じっているのではありません。

「混合物」の例文

「混合物」の例文

・『混合物からある物質を取り出す』
・『混合物を作る』
・『水と砂糖の混合物』
・『新しい混合物をつくり出す』

「化合物」の例文

「化合物」の例文

・『化合物を調べる』
・『化合物を加熱して分解する』
・『化合物をつくり出す』
・『3つの元素からなる化合物』

まとめ

まとめ

2つ以上のものからできているという点が似ていますが、混じってできたものなのか、化学反応による結合でできたものなのかという違いがあります。