この記事では、「黒毛和牛」と「ブランド牛」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黒毛和牛」とは?
「黒毛和牛」とは日本の在来種であった牛を、海外の牛とかけ合わせて品種改良した牛をルーツに持つ、黒い毛並みをした品種の牛です。
「黒毛和牛」は日本の在来種をルーツに持つ牛の中でも、特に肉質が高い肉牛の品種なので、牧場側からも牛肉として食べる消費者側からも人気があります。
和牛には「黒毛和牛」以外にも褐色和牛などいくつか分類がありますが、日本で飼育されている和牛の9割が「黒毛和牛」です。
全体的に筋肉が細くきめ細かいので肉が柔らかいことと、脂肪が密に入り込む、いわゆるサシが多いことが特徴で、その肉質は世界中の牛の品種と比べてもトップクラスに入ると言われています。
外見的には名前通り黒い体毛が特徴ですが、体毛だけでなく舌や角に蹄など、足先以外の全身が真っ黒な黒単色です。
「ブランド牛」とは?
「ブランド牛」とは、一部地域が地域内で飼育している牛の中でも、日本有数と言えるほど最高級の肉として認定している牛肉のことです。
高級な牛肉と言えば神戸ビーフ、松阪牛、近江牛などが有名ですが、これらが「ブランド牛」になります。
「ブランド牛」のブランドは、東京以外の全都道府県に存在していて、全国で200以上のブランドがあり枚挙に暇がありません。
日本の各地にそれぞれ牛のブランドがあり、「ブランド牛」が生産されていますが、その基準はブランドによって様々です。
雌牛限定のブランドもあれば雄雌どちらでも良いブランドもありますし、肉質の等級が3級以上なら許されるブランドも最高級の5級でないと名乗れないブランドもあります。
基準はブランドごとに千差万別ですが、その品種は「黒毛和牛」であることを条件にしている点はほぼ全国共通です。
「黒毛和牛」と「ブランド牛」の違い
「黒毛和牛」と「ブランド牛」の違いを、分かりやすく解説します。
「黒毛和牛」は日本の在来種だった牛をルーツに持ち、海外の牛と交配させて品種改良を行った、肉牛に分類される和牛の品種名です。
「ブランド牛」はその「黒毛和牛」の牛肉の中でも各地域ごとに制定された基準をクリアしている、特に肉質が優れている牛肉を指します。
「黒毛和牛」は生きた肉牛にも、精肉された後の牛肉にも使われますが、「ブランド牛」と呼ぶためには肉質を確認しないといけないので、生きた肉牛には使われず、牛肉にしか使われません。
ブランド自体が日本各地に無数にあるので、「ブランド牛」も千差万別ですが、どれもその地域で最高級の牛肉であることは間違いないでしょう。
まとめ
「黒毛和牛」は高級で美味しい品種ですが、「ブランド牛」は各地域が自信を持って太鼓判を押す最高級品なので、輪をかけて味の良さも値段も高くなります。
とは言え「ブランド牛」はどこのブランドかによっても味も値段も大きく変わるので、地域やブランド名はちゃんと確認するべきでしょう。
