「換気」と「喚起」の違いとは?分かりやすく解釈

「換気」と「喚起」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「換気」「喚起」の違いを分かりやすく説明していきます。

「換気」とは?

「換気」とは?

建物などの内側にある空気を外に出して、外側にある新鮮な空気を取り込むことです。

建物の場合は空間が限られているので、内側のものを出さないと外側のものを取り込むことができません。

つまり、この言葉が指すもの、内側にある空気を出すことと、外側にある空気を入れることがセットになっているのです。

部屋に窓が1つあります。

この窓を開けると、外の気温が低ければ冷たい空気が入ってくることでしょう。

冷たさが肌に触れて、空気が入ってきたことがわかります。

入ってくると同時に、内側にある空気は外に出て行っています。

このことを意味する言葉です。

これを行うことのメリットは2つあります。

ひとつは、嫌な臭いがこもることを防げることです。

室内では物を食べることがあり、その臭いはこもってしまいます。

また、衣服や体臭などの臭いも、建物の外に出さないと次第に気になるようになります。

「換気」をすることで、嫌な臭いは外に出ていき、空気を新鮮に保つことができます。

もうひとつは、感染症対策になることです。

建物の中に持ち込まれたり、繁殖したりしたウイルスは、「換気」をすることで外に出ていきます。

建物内部のウイルスの数が減ると、感染症のリスクが減ります。

「換気」の使い方

建物などの内側にある空気を外に出して、外側の空気を内部に入れることを指して使用する言葉です。

出すと入れるがセットになって使用をします。

「喚起」とは?

「喚起」とは?

潜んでいたものを表に出すこと、呼び覚ますことです。

地元のことをもっと好きになって欲しいと考えていたとします。

しかし、実際には地元の人たちはそれほど好きだとは感じていないようです。

そこで、地元が好きになるようなグッズを販売しました。

このグッズで「好きだ」という気持ちを出そうとしたのです。

最初は「好き」という気持ちが表に出ていませんでした。

それをあることをして表に出そう、呼び覚まそうとしました。

このことを「地元愛を喚起する」ということができます。

「喚起」の使い方

潜んでいたものを表に出すという意味で使用をします。

物をひっぱり出してくるといった意味ではなく、気持ちや注意などを出すことをいいます。

「換気」と「喚起」の違い

「換気」と「喚起」の違い

どちらも「かんき」と読みが同じですが、意味は異なります。

前者は空気の入れ替えのことです。

後者は呼び覚ますことです。

「換気」の例文

「換気」の例文

・『1時間に1回換気をする』
・『換気が不十分だ』
・『換気をしたら臭くなくなった』
・『換気のために窓を開ける』

「喚起」の例文

「喚起」の例文

・『消費喚起をする』
・『需要を喚起する』
・『喚起していく必要がある』
・『喚起されていない』

まとめ

まとめ

読みが同じですが、2つの言葉の意味は異なります。

一方は内側の空気を出して外側の空気を取り入れること、もう一方は潜んでいたものを表に出すことです。