この記事では、「正味」と「正直」の違いを分かりやすく説明していきます。
「正味」とは?
「正味」は「しょうみ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「余分なものを取り除いた、本当の中身」という意味で、食材で実際に食べられる部分や、物で目的に使える部分のことです。
2つ目は「外装を除いた、商品だけの重さ」という意味で、箱や袋などから出した、商品本体の目方のことです。
3つ目は「実質的な数値や量」という意味で、実際にどれくらいの数量がかかったかということです。
4つ目は「仕入れ金額で利益を付けていないこと」という意味で、仕入金額そのままの値段のことです。
5つ目は「隠されている真実の部分」という意味で、表に出てこない事情のことです。
上記に共通するのは「本当の中身」という意味です。
「正味」の使い方
「正味」は「余分なものを取り除いた、本当の中身」「外装を除いた、商品だけの重さ」「実質的な数値や量」「仕入れ金額で利益を付けていないこと」「隠されている真実の部分」という意味で使われます。
名詞として「正味が多い・少ない」「正味10グラム」「正味量」などと使われます。
基本的に、余計なものを除いた本当の中身や、実質的な数値や量に使われる言葉です。
「正直」とは?
「正直」は「しょうじき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「嘘偽りなく、正しいこと」という意味で、ものごとが事実の通りであることです。
2つ目は「事実に基づき、嘘偽りなく伝えること」という意味で、相手に対してありのままの真つを話すことです。
3つ目は「不正を働かない気質」という意味で、人のものを盗んだり、だまし取ったりなどしない性格のことです。
4つ目は「ごまかずに本当のところ」という意味で、副詞として率直に意見を述べる時に使われます。
上記に共通するのは「嘘偽りない」という意味です。
「正直」の使い方
「正直」は「嘘偽りなく、正しいこと」「事実に基づき、嘘偽りなく伝えること」「不正を働かない気質」「ごまかずに本当のところ」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「正直だ・である」「正直者」などと使われたり、形容詞として「正直な人」などと使われたり、副詞として「正直に話す」などと使われます。
基本的に、嘘偽りなく率直な性質に使われる言葉です。
「正味」と「正直」の違い
「正味」は「余計なものを除いた本当の中身」「実質的な数値や量」という意味です。
「正直」は「嘘偽りなく率直な性質」という意味です。
「正味」の例文
・『ザクロは正味の少ない果物だ』
・『この小麦粉は正味1キログラムである』
・『今日は朝から正味10時間働いた』
・『在庫商品を正味で販売する』
「正直」の例文
・『子供が嘘をついたことを正直にあやまる』
・『相手が正直に非を認める』
・『うまくいくかどうか正直言って自信がない』
・『期日までに完成させるのは正直不可能だ』
まとめ
今回は「正味」と「正直」について紹介しました。
「正味」は「本当の中身」、「正直」は「嘘偽りがなく率直」と覚えておきましょう。