この記事では、「へっぽこ」と「ポンコツ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「へっぽこ」とは?
「へっぽこ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「技芸や技術が劣っている人を見下した表現」という意味で、ものごとをこなすのが下手くそで中々上達しない様子をあざける表現です。
2つ目は「役に立たないこと」という意味で、あるだけで利用価値のない人や物をあざける表現です。
3つ目は「しまりがなく、だらしない」という意味で、見るからに劣っていて取り立てようがない様子のことです。
上記に共通するのは「役に立たない」という意味です。
「へっぽこ」の由来は諸説あります。
1つ目は「平凡」が「へぼ」になり、更に変化したと言う説です。
2つ目は、薩摩で青年男子を意味する「兵児(へこ)」という言葉が変化したという説です。
3つ目は人を見下して「屁をこくほど」と言った言葉が変化したものという説です。
「へっぽこ」の使い方
「へっぽこ」は「技芸や技術が劣っている人を見下した表現」「役に立たないこと」「しまりがなく、だらしない」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「へっぽこだ・である」「へっぽこ部長」などと使われたり、形容詞として「へっぽこな踊り」などと使われたりします。
基本的に、技芸や技術が劣っていることを見下すことや、役に立たないことに使われる言葉です。
「ポンコツ」とは?
「ポンコツ」の意味は以下の通りです。
1つ目は「自動車を解体すること」という元の意味で、廃車になった自動車を叩き壊す時に出る音を言葉で表して「ポン」と「コツ」にしたというのが由来です。
2つ目は転じて「使い古してほどんど役に立たなくなった機械」という意味で、何とかだまして使えるが、いつ壊れてもおかしくないほど古い機械のことです。
3つ目は「げんこつで殴ること」という意味で、上記の「ポン」と「コツ」という音がすることから使われる様になりました。
4つ目は転じて「普通ではなくおかしな人」という意味で、仕事ができなかったり、とんちんかんな考え方をする人のことです。
上記に共通するのは「壊れかけたもの」という意味です。
「ポンコツ」の使い方
「ポンコツ」は「自動車を解体すること」「使い古してほどんど役に立たなくなった機械」「げんこつで殴ること」「役に立たない人」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「ポンコツだ・である」「ポンコツ野郎」などと使われたり、形容詞として「ポンコツなコメント」などと使われたりします。
基本的に、使い古して壊れかけた機械や、どこか普通ではなくおかしなことをする人に使われる言葉です。
「へっぽこ」と「ポンコツ」の違い
「へっぽこ」は「技芸や技術が劣っていることを見下すこと」「役に立たないこと」という意味です。
「ポンコツ」は「使い古して壊れかけた機械」「どこか普通ではなくおかしなことをする人」という意味です。
「へっぽこ」の例文
・『彼は演技が下手くそなへっぽこ俳優だ』
・『この画力ではへっぽこ絵描きと言われても仕方ない』
・『どうせ自分はへっぽこサラリーマンだ』
・『ずいぶんへっぽこな演奏だ』
「ポンコツ」の例文
・『うちのポンコツ車はエンストばかり起こしている』
・『いい加減ポンコツのマシンだがまだ動いている』
・『うちの上司はポンコツで仕事が回らない』
・『彼女のポンコツぶりは社内でも有名だ』
まとめ
今回は「へっぽこ」と「ポンコツ」について紹介しました。
「へっぽこ」は「劣っていること」、「ポンコツ」は「いかれていること」と覚えておきましょう。