この記事では、「親族」と「家族」の違いを分かりやすく説明していきます。
ファミリーをあらわす語を覚えていきましょう。
「親族」とは?
親族(しんぞく)とは、親戚のこと。
血のつながりのある人、または義理の家族をあらわします。
お盆やお正月などに顔を合わせる人、家族よりもさらに大きいグループが親族です。
ちなみに親族についての詳しい定義は、民法に記されています。
それによると六親等内の血族、三親等内の姻族、そして配偶者が親族になります。
つまり自分のお父さん、お母さん、兄弟や子ども、おじさんやおばさん、いとこ、はとこ、夫や妻などが親族に当てはまります。
結婚式やお葬式、遺産相続でも関わり合ってくるのが親族です。
「家族」とは?
家族(かぞく)とは、一緒に生活している人たちのこと。
ひとつ屋根の下で暮らしている、身内をあらわします。
一般的には祖父母、夫や妻、子どもをいいます。
仕事や勉強のために、別々に暮らしている身寄りも家族といいます。
何らかの絆がある人たちのこと、血のつながりのある集団が家族です。
そのため皆で仲良く出かける旅行を「家族旅行」、カメラでおさめた記念写真を「家族写真」といいます。
和気あいあいとした、朗らかな笑い声が聞こえてきそうなのが「家族」です。
「親族」と「家族」の違い
どちらも一族をあらわす言葉です。
「親族」と「家族」の違いを、分かりやすく解説します。
・関係者は「親族」ともに暮らす「家族」
親族と家族はどちらも、血縁的なつながりをあらわす人たちです。
親族は民法に載っている言葉で、おもに配偶者や六親等以内の血族、三親等以内の姻族をあらわします。
父母や子ども、兄弟、いとこや叔父伯母にあたる人物です。
結婚式では新郎または新婦の、いわゆる身内をあらわします。
親族紹介というと、初めて顔をあわせる親せき同士が自己紹介する場をいいます。
自分の親を筆頭にした、大きな集団が親族です。
そして家族は、生活を共にしているファミリーをいいます。
寝食を共にしている両親や子ども、祖父母などを含みます。
また単身赴任など何らかの理由で、離れて暮らしている身内も家族といいます。
家族は親族にくらべて、明確な定義のない言葉です。
そのため人によって「家族」に対する認識が異なる場合もあります。
けれども一般的には一緒に暮らしている人、同じ釜の飯を食べている血の繋がりのある人を家族といいます。
ちなみに「家族ぐるみの付き合い」といえば、お互いの家族を知っている、濃いお付き合いをいいます。
まとめ
「親族」と「家族」の違いを分かりやすくお伝えしました。
親族とは、親戚のこと。
結婚式やお葬式でこちら側の関係者となる、身内をあらわします。
そして家族とは、血のつながりのあるグループのこと。
おもに同じ屋根で暮らしている、小さなまとまりを指します。
親族はやや硬い言い回しなので、冠婚葬祭でつかわれる表現です。
そして家族は日常会話でつかう気さくな表現です。