みなさんは「ベンチマーキング」と「ベンチマーク」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「ベンチマーキング」と「ベンチマーク」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ベンチマーキング」とは?
「ベンチマーキング」は英語表記で「benchmarking」となります。
この「ベンチマーキング」とは「国・企業など等が製品・サービス・プロセス・慣行を継続的に測定して優れた他社やその他の優良企業のパフォーマンスと比較・分析する行動・活動のこと」を意味する言葉です。
測定する値・尺度は顧客による企業の活動結果に対しての評価であり、その結果、企業が自社の活動を見直すことがポイントになってきます。
「ベンチマーク」とは?
「ベンチマーク」は英語表記で「benchmark」と書きます。
この「ベンチマーク」とは、元々「指標」「基準」という意味を持っているのですが、測量の分野においては「高低差や建築物の高さを測る際の基準点」を「ベンチマーク」と呼んでいます。
それが今では「比べる同類物との差が分かるような数量的や質的な性質」という意味で使われています。
「ベンチマーキング」と「ベンチマーク」の違い
ここで「ベンチマーキング」と「ベンチマーク」の違いを見ていきましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り「ベンチマーキング」は「国・企業が製品・サービス・プロセス・習慣を継続的に測定していき、優れた競合他社などとパフォーマンスを比較・分析する活動」という意味を持っています。
一方の「ベンチマーク」は「比べる同類物との差が分かる数量的や質的な性質のこと」を指しています。
このことから「ベンチマーキング」とは「企業などが自らの製品や事業・組織、・ロセスなどを他社の事例を指標として比較・分析して改善すべき点を見出す方法」であり、比較対象とする相手やその実績などを「ベンチマーク」ということができるのです。
「ベンチマーキング」の例文
はで、ここで「ベンチマーキング」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『当社はA社とのベンチマーキングでかなり劣っていることが分かった。これからその弱点を克服するために、対策委員会を設立する』
・『ベンチマーキングの結果、当社は開発投資が少ないことが分かった。中期計画でその点を強化する必要がある』
「ベンチマーク」の例文
続いて「ベンチマーキング」の例文を見ていきましょう。
以下のような文章が考えられます。
・『当社はまだまだこの業界では新参者だが、ベンチマークするためにはどの企業を対象とすべきだろうか?』
・『ベンチマークとなったA社は当社と異なり、かなり規模が大き過ぎないか?』
まとめ
ここまで「ベンチマーキング」と「ベンチマーク」の意味や違いを説明してきました。
この2つの言葉は企業のビジネス活動において重要なキーワードとなっているので、しっかりとチェックしておきましょう。