この記事では、「整合性」と「統合性」の違いを分かりやすく説明していきます。
似た印象のある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「整合性」とは?
「整合性」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「整合性」は、「せいごうせい」と読みます。
「整合性」は、「物事に矛盾がないこと」という意味があります。
例えば、会議の席で発言した、誰かの意見に矛盾がある場合は、「あなたの意見には整合性がない」などという文章にできます。
また、ある法律と、もう一つの法律がある時、二つの法律に矛盾があり、どうしていいか分からないようなことが起こるかもしれません。
このような場合は、「整合性の取れない法律に振り回される市民」などという文章にできます。
さらに、ある小説が、映画化されるということがあります。
映画では、オリジナルのストーリーが採用されている場合、小説の内容と、矛盾がないように気を配るかもしれません。
この場面では、「映画化される小説の内容と、映画のストーリーの整合性に気を配る」などという文章を作ることができます。
「統合性」とは?
「統合性」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「統合性」は「とうごうせい統合性」と読みます。
「統合性」は、「一つにまとめ合わせること」という意味があります。
心理学に使われる言葉で、人生の各時期に手に入らなかった後悔を心に収めて、人生の総まとめ、さらに残りの人生に関心を持つことを、「統合性」と言います。
例えば、色々な後悔を抱えながら生きてきた人が、高齢になり、公開を手放して、自分の人生を締めくくろうと、前向きに思えるようになった場合、「高齢になり、ようやく統合性が取れるようになってきた」などという文章を作ることができます。
また、取り返せない過去の後悔に振り回されてきた人が、自分の人生はこういうものだと思えるようになり、気持ちが楽になったという場合は、「ようやく統合性を手に入れて、絶望をはねのけた」などという文章にできます。
「整合性」と「統合性」の違い
「整合性」と「統合性」の違いを、分かりやすく解説します。
「整合性」は、「物事に矛盾がないこと」という意味があります。
一方で、「統合性」は、「一つにまとめ合わせること」という意味があります。
特に「統合性」は、心理学の言葉として使い、これまでの人生を総まとめし、残りの人生を生きて行こうと思うような状態になることを意味します。
そのため、物事に矛盾がないと感じるような場面では「整合性」という言葉を使い、過去に納得して、人生を締めくくろうという気持ちになった場合は、「統合性」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「整合性」と「統合性」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。
