この記事では、「確かに」と「なるほど」の違いを分かりやすく説明していきます。
「確かに」とは?
「確かに」は「たしかに」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「しっかりしていて簡単に崩れそうにない様子」という意味で、失敗したり、損なったりしない様子のことです。
2つ目は「安心して信頼できる様子」という意味で、間違いがなく信用できることです。
3つ目は「能力や働きが正しく発揮される様子」という意味で、あるものが正常に作用していることです。
4つ目は「正しく誤りがないこと」という意味で、はっきりとした事実が分かっていることです。
上記に共通するのは「間違いがない」という意味です。
「確かに」の使い方
「確かに」は「しっかりしていて簡単に崩れそうにない様子」「安心して信頼できる様子」「能力や働きが正しく発揮される様子」「正しく誤りがないこと」という意味で使われます。
「確かに」は名詞「確か」の副詞形で、「確かにそうだ」などと使われたり、形容詞として「確かな手ごたえ」などと使われます。
基本的に、間違いがなく信頼できる様子に使われる言葉です。
「なるほど」とは?
「なるほど」は「成程」と書き、意味は以下の通りです。
1つ目は「他人の言葉を受け入れて、同じ内容や方向性で会話を続けていく言葉」という意味で、相手の意見を受け入れて、自然に会話の流れを作る言葉です。
2つ目は「限られた範囲内で、出来るだけのことをする」という意味で、「なるべく」と同じ意味です。
3つ目は「相手の言葉に対して、その通りであると同調する気持ちを表す」という意味で、相手の意見と同じであるという意思表示の言葉です。
上記に共通するのは「同意する」という意味です。
「なるほど」の使い方
「なるほど」は「他人の言葉を受け入れて、同じ内容や方向性で会話を続けていく言葉」「限られた範囲内で、出来るだけのことをする」「相手の言葉に対して、その通りであると同調する気持ちを表す」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「なるほどだ・である」「なるほどに見れば納得」などと使われたり、相手の言葉を受けてその通りであることを表す時には「なるほど」と単語のみで使われます。
基本的に、相手と同じ意見であることを示して、その流れで会話を進めていく時に使われる言葉です。
「確かに」と「なるほど」の違い
「確かに」は「間違いがなく信頼できる様子」という意味です。
「なるほど」は「相手と同じ意見であることを示して、その流れで会話を進めていく時に使われる言葉」という意味です。
「確かに」の例文
・『お代は確かに受け取りました』
・『あなたは昨日確かにそう言いましたよね』
・『この絵は本当に素晴らしい』『確かに』
・『そう言われれば彼の行動は確かに不自然だ』
「なるほど」の例文
・『彼の説明を聞いてなるほどと思った』
・『それでは小遣いが足りないのもなるほど納得がいく』
・『なるほど、そういうことでしたか』
・『なるほど、おっしゃることは分かりました』
まとめ
今回は「確かに」と「なるほど」について紹介しました。
「確かに」は「間違いがない」、「なるほど」は「相手に同調する」と覚えておきましょう。