新たに何かを得るといった意味の「会得」と「体得」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「会得」と「体得」の違いを分かりやすく説明していきます。
「会得」とは?
新しいことなどに対し、そのことの意味を十分に理解し自分のものにすることを「会得」と言います。
自分が興味のあるものなどに対し、より深く学ぶほか、調べたりなどして、最終的に自分のものにすることを意味します。
この場合、何も頭を使うことだけではありません。
体を使って「会得」することもあり、頭と体問わず、自分のものにすれば「会得」は成功です。
また、それらの行為は自分一人で行う必要はなく、誰かに教わっても構いません。
「会得」には、「マスター」や「修得」、「習得」、「納得」などといった類語があります。
「会得」の使い方
「会得」は、何かを「会得する」や「会得した」といった使い方が基本です。
「体得」とは?
新しいことなどに対し、実際の体験を通してそのことを知り、そして、理解し自分のものにすることを「体得」と言います。
「体得」の場合、本を読む、動画を見るだけではありません。
必ず自分自身が実際に体験し、そのうえで知ることができたことや理解することができたことに対し初めて、「体得」を用いることができます。
そのため、知識だけではなく技能を指す場合が多くなります。
「体得」には、「マスター」や「修得」、「習得」、「精通」などといった類語があります。
「体得」の使い方
「体得」は、何かを「体得する」や「体得した」といった使い方が基本です。
「会得」と「体得」の違い
同じように自分のものにするといった意味を持つ言葉ですが、どのように自分のものにするのかといった違いがあります。
「会得」の場合、主により深く学ぶ、調べた結果、自分のものにすることができたといった意味が強く、頭を使う行為を意味する言葉となります。
それに対し、「体得」は、自分自身の体を使って実際に体験し、そのうえで、自分のものにすること意味する言葉となります。
このように、頭で考える理屈なのか。
それとも、実際に体験する実践なのか。
その違いが「会得」と「体得」にはあります。
「会得」の例文
・『毎日、コツコツとオンラインで英会話を学ぶことで、やっと英会話を会得することができました』
・『ネットで様々な動画を見ることができる今の世の中において、実際に習いに行かなくても会得することができるものはたくさんあります』
・『独学では上手く会得することができなかったことでも、先生に教わることであっという間に会得することができました』
・『やっと、様々なマジックの技を会得できました』
「体得」の例文
・『一度体得した技は、そう簡単に体から抜けることはありません』
・『何度も練習し、やっと、フォークボールを体得できました』
・『ピアノの鍵盤に向かい合う時間を増やすことで、ワンランク上の技術を体得できた』
・『難しい技を体得するためには、時にはケガを伴うこともあります』
まとめ
以上が「会得」と「体得」の違いです。
どのようにして、自分のものにするのかといったことを踏まえ、使い分ける言葉となります。