この記事では、「参考書」と「教科書」の違いを分かりやすく説明していきます。
「参考書」とは?
「参考書」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「参考書」は「さんこうしょ」と読みます。
「参考書」は、正式名称では「学習参考書(がくしゅうさんこうしょ)」と言います。
「参考書」は「学習の参考とするために、参照される図書」という意味があります。
一般的に「参考書」は、「教科書」の補足などのために使われます。
「教科書」だけでは理解できない部分が詳細に説明されていたり、また「教科書」に掲載されていないような設問があるなど、「参考書」があることで、授業で習った内容を、より理解できるようになります。
設問に特化した「問題集」や、「教科書」を補強するための資料を集めた「資料集」なども、「参考書」の中に含まれています。
また、予備校の講義をそのまま活字に書き起こしたスタイルの「参考書」など、時代によって流行する「参考書」が変化していきます。
一方で、発売以来、何十年も愛読されているような、ロングセラーの「参考書」も存在しています。
「教科書」とは?
「教科書」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「教科書」は「きょうかしょ」と読みます。
「教科書」は、「学問などを学ぶときに、主要な教材として使われる図書」という意味があります。
正式名称は、「教科書用図書」になります。
検定によって承認されたものだけを「教科書」と呼び、その他のものは「参考書」などと呼ばれます。
日本においては、小学校と中学校の「教科書」は、文部科学大臣の検定を経たものを「教科書」と呼ぶことができます。
この場合「文部科学省著作教科書」と呼ばれます。
高校、大学の場合は、文部科学大臣の検定を経る必要がなく、教育施設が選んだ図書を使用しています。
また、大学で独自に製作した「教科書」を使用することも珍しくありません。
一方で、フランスでは、「教科書」が使用されないこともあり、使用される場合でも、貸出制となっています。
ノルウェーも無償で「教科書」を貸出し、オランダは「教科書」の検定制度がないなど、各国によって「教科書」の在り方が違っています。
「参考書」と「教科書」の違い
「参考書」と「教科書」の違いを、分かりやすく解説します。
「参考書」は「学習の参考とするために、参照される図書」という意味があります。
一方で、「教科書」は、「学問などを学ぶときに、主要な教材として使われる図書」という意味があります。
「教科書」が学習の際のメインの図書となり、「参考書」がサブの図書という役割になります。
ただし、小学校と中学校の場合は、文部科学大臣の検定を受けたものだけを、「教科書」と呼びます。
まとめ
「参考書」と「教科書」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな違いがありました。
違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。