「地積測量図」と「確定測量図」の違いとは?分かりやすく解釈

「地積測量図」と「確定測量図」の違い専門用語・業界用語

みなさんは「地積測量図」「確定測量図」という図面がどのようなものかご存知でしょうか?

そこでこの記事では、「地積測量図」「確定測量図」の違いを分かりやすく説明していきます。

「地積測量図」とは?

「地積測量図」とは?

「地積測量図」「ちせきそくりょうず」という読み方になります。

「地積」とは「土地の面積のこと」を指しており、「地積測量図」「地積の測量結果を明らかにする法的な図面」を意味しているのです。

「土地の登記を行う際に添付される図面」であり、具体的には分筆登記や地積更正登記、他には埋め立てや払い下げのための表題登記を申請する時に面積の根拠となることを示すために作成して法務局に提出するものです。

「地積測量図」は地積だけではなく土地の正確な形状や隣地との位置関係・境界標の位置・地積の求積方法なども明らかにする役目を持っています。

「確定測量図」とは?

「確定測量図」とは?

「確定測量図」「かくていそくりょうず」という読み方になります。

この「確定測量図」とは「民々境界と官民境界の全てが確定した時に発行される測量図のこと」を言っています。

不動産を売却する時に買主が確定測量を条件とする実測売買において必要となる図面ですが、公簿売買やマンションの売却では確定測量図は必要としていません。

「地積測量図」と「確定測量図」の違い

「地積測量図」と「確定測量図」の違い

では、ここで「地積測量図」「確定測量図」の違いを見て行くことにいたしましょう。

どのような相違点があるのでしょうか?「地積測量図」とは「土地の面積のこと」を意味する「地積の測量結果を明らかにする法的な図面のこと」を指しています。

一方の「確定測量図」とは「民々境界と官民境界の全てが確定した時に発行される測量図のこと」です。

この2つの図面の最も大きな違いは、「確定測量図」「境界の確定が担保されている」ことに対して「地積測量図」「境界の確定が担保されていない」点が挙げられます。

特に2005年3月に改正された不動産登記法では、前に作成された「地積測量図」「確定測量」を前提としていない測量図のために、「地積測量図」があっても境界が確定していないケースもあるのです。

「地積測量図」の例文

「地積測量図」の例文

ここで「地積測量図」の例文を見て行くことにいたしましょう。

具体的には以下のような使い方があります。

・『地積測量図では、地積や求積方法に加えて筆界点の座標値や筆界点間の距離・方位・縮尺・該当地の地番と隣接地地番などを記載します』
・『地積測量図の見方や調査するポイントは土地の面積・長さ・幅・境界標の種類や位置が挙げられます』

「確定測量図」の例文

「確定測量図」の例文

続いて「確定測量図」の例文について見て行きましょう。

この言葉の使い方は以下のようなものがあります。

・『確定測量図があっても。土地境界域にフェンス・塀が掲載されていない場合は、再画定測量が必要となってきます』
・『相続税を物納で納付した場合は、再度測量した確定測量図が必要です』

まとめ

まとめ

ここまで「地積測量図」「確定測量図」の意味と違いを説明してきました。

これらはかなり専門的な言葉となるので、どのようなものかキチンを確認しておきましょう。