「断腸の思い」と「悲しい」の違いとは?分かりやすく解釈

「断腸の思い」と「悲しい」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「断腸の思い」「悲しい」の違いを分かりやすく説明していきます。

「断腸の思い」とは?

「断腸の思い」とは?

「断腸の思い」の意味と語源、使い方について紹介します。

意味

「断腸の思い」「だんちょうのおもい」と読み、意味は「深い悲しみや辛さのあまりに耐え難いと感じること」です。

「断腸」「内臓の腸が切れること」で、文字通り「腸が切れる程辛く悲しいこと」を表します。

語源

「断腸の思い」の語源は、中国の故事からきています。

昔、中国の晋の国に桓温(かんおん)という武将がいました。

ある日、桓温が船に乗っている時に、家臣が子猿を捕えて連れ去ってしまいます。

そこへ母猿が子猿を取り戻そうと、岸づたいに必死で追いかけ、やっと船に飛び乗ります。

ところが母猿はその後すぐに死んでしまったのです。

母猿の腹を裂いてみると、腸が無残にちぎれていました。

このことから「腸がちぎれる程辛い思い」という意味で「断腸の思い」と使われる様になったのです。

使い方

「断腸の思い」は、実際に身体が痛むのではなく、心が辛い、悲しい時に使います。

日常的に「とても悲しい」という度合いではなく「腸がちぎれる程」ですから、耐え難いと感じる程辛い時に使う言葉なのです。

「悲しい」とは?

「悲しい」とは?

「悲しい」の意味と使い方について紹介します。

意味

「悲しい」の意味は「心が痛み、泣けてくる気持ち」「嘆ても嘆ききれない気持ち」です。

その様な感情を生じさせるものごとの様子に対しても使われます。

使い方

「悲しい」「辛くて泣きたくなる気持ち」の時に使います。

日常的に嫌なことや辛いことがあり、心が痛んで涙が出そうな時の表現です。

ただ思い通りにならなくて残念だという時もあれば、親しい人と離別・死別などをして心が張り裂けそうな程辛い時にも使います。

「断腸の思い」と「悲しい」の違い!

「断腸の思い」と「悲しい」の違い!

「断腸の思い」は、「腸がちぎれる程辛く耐え難い気持ちに使う言葉」です。

「悲しい」「日常的な辛いことに幅広く使える言葉」です。

まとめ

まとめ

「断腸の思い」「悲しい」は、辛さの度合いが違います。

あまり大袈裟にならない様に使い分けましょう。