「想定」と「予想」は類似の意味合いをイメージしてしまう紛らわしい言葉ですが、「想定」と「予想」の意味の違いを正しく理解していますか?
この記事では、「想定」と「予想」の例文と解釈も紹介しながら、それぞれの意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「想定」の意味や使い方
「想定」という表現は、「仮に起こったことにして、ある条件や状況を設定すること」を意味しています。
「想定」という言葉には、「この先に起こる可能性があることを、あらかじめ考えてそれに対処できるようにしておくこと」の意味合いもあります。
「想定」の使い方は「想定していなかった事態が起こりました」のように、「起こる可能性があることを事前に考えて対応できるようにすること」の意味合いで使う使い方になります。
また、「テロが起きたと想定して」のように、「仮にある条件・事態を設定する場合」にも使用できます。
「予想」の意味や使い方
「予想」という言葉は、「将来起こる物事・結果を、前もって主観的に推測(想像)すること」を意味しています。
「予想」の使い方は「選挙の予想が見事に当たりました」のように、「これから先の物事の結果を、あらかじめ推測する時」に使うという使い方になります。
「想定」と「予想」の違い
「想定」と「予想」の意味の違いを、分かりやすく説明します。
「想定」というのは、「実際には発生していないある条件や状況を仮に起こったものとして設定すること」や「この先に起こる可能性があることを事前に考えて対処できるようにしておくこと」を意味しています。
それに対して、「予想」の言葉は「これから先に起こる物事や結果を、事前に主観的に想像すること」を意味しているという違いがあります。
「想定」は「予想」と比べると、「あらかじめ、これから先に起こる物事を考えるだけではなく対処できるようにもしておくこと」の意味のニュアンスが強くなっています。
また未来の出来事を推測するだけの「予想」と比べて、「想定」には「仮に、ある条件・前提があるものとして設定すること(強盗事件を想定して訓練するなど)」という意味合いもあります。
「想定」を使った例文と意味を解釈
「想定」を使った例文を紹介して、その意味を解釈します。
「彼が私たちを突然裏切って敵に寝返ったことは、想定の範囲内でした」
この「想定」を使った例文は、「想定」の表現を、「前もってどんな事態が起こるのかを考えて、対処できるようにしておいたことの範囲内でした」という意味合いで使っています。
「予想」を使った例文と意味を解釈
「予想」を使った例文を紹介して、その意味を解釈します。
「野球の試合結果を予想しましたが、僕が楽勝で勝つと思っていたチームが逆に負けてしまいました」
この「予想」を使った例文は、「予想」の表現を、「野球の試合結果を事前に推測しましたが」という意味を持つ文章で使っています。
まとめ
「想定」と「予想」の意味の違いを分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「想定」という表現は、「現実に起こっていないある条件・状況などを仮に設定すること」や「これから起こる可能性があることを前もって考えておくこと」を意味しています。
それに対して、「予想」という表現は「未来に起こる物事や結果をあらかじめ想像(推測)すること」の意味合いを持っています。
「想定」と「予想」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。