この記事では、「めげる」と「へこむ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「めげる」とは?
「めげる」には2つの意味があります。
ひとつは、何かをしようという精神の力が失われることです。
肉体的の力ではなく、精神の力に関する言葉です。
なぜ、精神的な力が失われるのかは意味に含まれていません。
流星を撮影することで説明をします。
流星が大量に見られる時期があります。
その日の間ずっと大量にみられるのではなく、ある時間帯にだけ特にたくさんの数を見ることができます。
真夜中の12時くらいまでなら、起きて見ていることができるでしょう。
しかし、夜中の2時、3時となってくると、眠くて起きているのがつらくなってきます。
撮影するために機材をしっかりと準備し、テントを張って、よく見える場所で待ち構えていたとします。
しかし、流星が大量にみられる時間帯は夜中の2時です。
眠くてうとうととしてしまい、気がついたときには朝になっていました。
しっかりと準備をして張り切っていたのに、撮影ができなかったのは精神的に大きな傷です。
ショックが大きかったため、これから仕事なのですが、仕事をやる精神力が湧いてきません。
すっかり力が失われてしまったのです。
このような状態を意味します。
もう一つの意味はこわれるです。
欠けたり、損なわれたりすることを指します。
「めげる」の使い方
何かをしようという精神的な力が失われる意味で使用をします。
精神的な力について使用をし、肉体的な力には使用しません。
「へこむ」とは?
「へこむ」には3つの意味があります。
1つめは、表面がその周りの部分よりも低くなるです。
低くなっている部分が複数の場合も、1つの場合も指しています。
また、低くなっているものが元に戻る場合も意味に含みます。
ペットボトルの中身をなくして、それを強い力で握ると、握った部分が周囲よりも低くなります。
これが「へこむ」が意味する状態です。
力がそれほど強くなければ、うまくすればペットボトルをもとの形に戻すことができます。
2つめは、精神的な力がくじけて弱まるです。
気持ちの勢いがそがれた状態を指します。
さっきまで元気だったのに、叱られてしまってしょんぼりとしてしまった、このような状態が、この言葉が指すものです。
3つめはある基準よりも少なくなるです。
「へこむ」の使い方
表面が周囲よりも低くなるという意味では、物質について使われることが多いです。
精神的な気持ちがくじかれて弱まるという意味でも使います。
「めげる」と「へこむ」の違い
2つの言葉には精神的な力の意味があります。
しかし、同じ状態ではありません。
前者は精神的な力が失われてしまった状態です。
後者は精神的な力の勢いが弱まってしまった状態です。
「めげる」の例文
・『めげることなく続ける』
「へこむ」の例文
・『欲しかったものが売り切れていてへこむ』
まとめ
2つの言葉は精神的な力の意味を持っていますが、それぞれが指す状態は異なります。