日本語には、似たような意味を持つ言葉がたくさん存在しています。
しかし、その意味を厳密に調べていくと、解釈に微妙な違いがあることが見えてきます。
例えば、「停滞期」や「低迷期」もその1つになるでしょう。
そこで今回は、「停滞期」と「低迷期」にフォーカスしていきたいと思います。
「停滞期」と「低迷期」各々の解釈
まず「停滞期」と「低迷期」各々の言葉の意味を解釈していくことにしましょう。
「停滞期」の意味や使い方
「ていたいき」という読み方をする「停滞期」とは、「物事がある所に貯まり滞ること」、あるいは「調子よく進行しないこと」、「不活発でスムーズに進まないこと」という意味がある言葉です。
「景気が停滞期に入った」というような使い方ができます。
「低迷期」の意味や使い方
「低迷期」は「ていめいき」という読み方をしますが、「低く漂うこと」や「よくない状態から抜け出せないままでいること」と解釈できる言葉のです。
「売り上げが低迷期に突入した」、「チームが低迷期を脱っすることができない」という表現で使うことができます。
「停滞期」と「低迷期」の違い
では、「停滞期」と「低迷期」には、どのような違いがあるのでしょうか?
「停滞期」は「物事がある所に留まり調子よく進行しない」という意味になりますが、「低迷期」は「よくない状態から抜け出せない」という解釈になりました。
このことから「停滞期」は状況の良し悪しに関係なく「止まっている」のですが、「低迷期」は最低の環境で「止まっている」ことになります。
その点が2つの言葉の相違点となります。
「停滞期」と「低迷期」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「停滞期」と「低迷期」それぞれの言葉を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンをイメージしてみることにしましょう。
「停滞期」を使った例文と意味を解釈
「ダイエットを始めた直後は簡単に体重が落ちますが、しばらくすると停滞期に入り、体重が減らなくなります」
ダイエットでも、「停滞期」が起きることがありますが、これは人の身体にあるホメオスタシスという機能が機能するからです。
ホメオスタシスは、人を飢えから守るための機能で、摂取カロリーが少ない時期に、体重の減少を抑えようとする機能です。
「低迷期」を使った例文と意味を解釈
「我が国も低迷期が長く続いており、抜本的な景気浮揚策が求められている」
経済が「低迷期」から抜け出せない時は、各企業がどんなに頑張っても、改善されないことが少なくありません。
そのような時こそ、国レベルでの景気対策が必要になってきます。
まとめ
「停滞期」と「低迷期」という言葉の意味や使い方を見てきました。
これら2つの言葉は、主にビジネス環境の中で、使われることが多いのですが、身近な場面でも当てはまるケースがあるので、言葉の解釈の違いをよく理解しておくことが大切です。