この記事では、「サタン」と「ルシファー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サタン」とは?
「サタン」とは、「神の怒りに触れて地獄に堕とされた元天使長の地獄名」という意味です。
元は下で紹介する「ルシファー」という名前でしたが、地獄に堕とされた際に名前をはく奪され、「サタン」という名前になり、容姿も醜く変えられてしまいました。
「サタン」の特徴
「サタン」は、頭に角があり、恐ろしく醜い形相をしていて、細長いしっぽがあるとされています。
元は天国の天使長でしたが、堕天使となった時点で名前や美しい容姿をはく奪されました。
地獄では悪魔の長として君臨して、人間を悪に導いたり、世界を悪で混乱させたり、人間の悪い欲望を叶えることを約束して、魂を奪い取る性質を持っています。
また、神に対してもう一度戦いを挑み、勝利する為に機会を虎視眈々と狙っています。
「サタン」が地獄へ堕とされた時に道連れとなった堕天使が複数いて、彼らもまた悪魔として「サタン」に仕えているのです。
「ルシファー」とは?
「ルシファー」とは、「サタンが天界にいた頃の元の姿で、天国の天使長であり、神に次いで強い力があり、美しい容姿をしていた大天使」という意味です。
輝くばかりの美しさを持ち、神に最も近い存在としてほめたたえられていましたが、次第に慢心して自分は神よりも優れていると思う様になり、神の座を狙って戦いを起こし、負けて堕天使となりました。
「ルシファー」の特徴
「ルシファー」は天界の天使の中でも最も美しい容姿をしていて、強大な力を誇っていました。
聖書では大天使と言えば「ミカエル」が知られていますが、「ミカエル」と「ルシファー」はほぼ同程度の能力を持ち、共に神の左右に位置する程重用されていた存在でした。
聖戦により、「ルシファー」は盟友である「ミカエル」により地獄へ突き落されたのです。
「サタン」と「ルシファー」の違い
「サタン」は「神の怒りに触れて地獄に堕とされた元天使長の地獄名」という意味です。
「ルシファー」は「サタンが天界の天使長だった時の名前、神に次いで強い力があり、天界で最も美しい容姿をしていた」という意味です。
「サタン」の例文
・『サタンが人間を惑わせようと企む』
・『イブにリンゴを食べさせたのはサタンの使いの蛇だ』
・『サタンにとって人の信仰程怖いものはない』
・『サタンの誘惑に負けない様にする』
「ルシファー」の例文
・『ルシファーは天界で最も美しい天使だった』
・『大天使ミカエルはルシファーに次ぐ存在だった』
・『彼はルシファーの様に悪魔的な人だ』
・『誰もがルシファーの様に堕落する可能性がある』
まとめ
今回は「サタン」と「ルシファー」について紹介しました。
「サタン」は「地獄に堕とされて悪魔の長となった天使の名前」、「ルシファー」は「悪魔の長が天国にいた時の名前」と覚えておきましょう。