出版用語で「校正」と「校閲」という言葉が使われることがあります。
一体どの様な点が違うのか、それぞれの意味や概要も併せて紹介します。
「校正」とは?
「校正」の意味と概要について紹介します。
意味
「校正」とは、「文字の語字や脱字を修正すること」という意味です。
一度書き上げた文章を本人或いは誰かが見直して、誤字や脱字を見つけて正すことを言います。
出版業においては印刷物のゲラ刷りと原稿を照らし合わせて、間違いを正すことを言います。
概要
「校正」とは、仮に印刷されたものと原稿を照らし合わせて文字の間違いがないかどうかを見つけることを言います。
一度製本してしまうと訂正はできない為に、集中力を必要とする大切な仕事になります。
「校閲」とは?
「校閲」の意味と概要について紹介します。
意味
「校閲」とは、「文章の内容に誤りがないか、適切な表現かを確認すること」という意味です。
内容に矛盾があったり、表現が適切ではないかなどを確認することを言います。
概要
小説は、作者が頭の中で組みたてた構想を元にストーリーを展開していくのですが、長文化すると内容に矛盾がでてしまうことがあります。
時間的にズレがあったり、その人物の行動に矛盾が出ているのですが、作者が気付かないことあるのです。
特に多いのは歴史的事実の間違いで、これが違っていると読者から指摘されたり、作品自体の価値が下がってしまったりするのです。
その為に、編集者がきちんと背景を調べて正確性を判断しているのです。
「校正」と「校閲」の違い!
「校正」は「誤字・脱字を見つけて正すこと」です。
「校閲」は「内容の間違いを見つけて正すこと」です。
この2つは確認する対象がちがっているのです。
まとめ
「校正」と「校閲」は、見つけるものが「文字の間違い」か「内容の間違い」かという違いがあります。
どちらも出版業をする人にとっては大切な言葉ですので、覚えておきましょう。