「降参」と「降伏」の意味や使い方について、詳しく説明していきます。
「降参」の意味や使い方
「降参」とは、相手に対して負けを認めることです。
ビジネスでも使われることがある表現で、例えば、ライバルと目される会社がすごい商品を発売した時に、「この商品には降参だ」などと用いられるといった具合です。
この意味になる類語がいくつかあり、「投了」や「サレンダー」がこれに当たります。
前者は将棋において、もう勝ち目がないと思った時に行う行為で、これによって相手の勝ちとなり、後者はカードゲームでよく使われる「降参」の意味となる言葉で、同様に相手の勝ちだという宣言になります。
表現が違うだけで、どれも同じ意味で使う言葉だと考えて構いません。
「降伏」の意味や使い方
「降伏」も、相手に負けたと認めることですが、こちらはその後に相手に従うという意味も含まれている言葉になります。
よって、戦争における「降伏」となると、自軍が負けたと認めた上で、それから(もちろん限度はありますが)相手の望むようにされてしまうと考えていいでしょう。
このように、負けた後に勝った相手に従うことになる表現の為、単に負けたと認めるだけの時には使わず、先の戦争行為など、勝った方にある程度の権利が与えられるような勝負事で用いる言葉です。
「降参」と「降伏」の違い
「降参」は、負けたと表現するだけなので、ビジネスの例など、色々な勝負で使うことができます。
何かで人と競っている時に、負けたと感じたタイミングで「はいはい、もう降参だよ」と使うと、簡単にその意が表現できます。
「降伏」となると、その後に相手に従わなくてはいけないことになるので、ちょっとした勝負などには使わない言葉です。
負けた方が何かをするといった取り決めがある場合でも、この「降伏」と使うと大袈裟になってしまう為、「降参」とする方がいいでしょう。
負けた後に「どうなっても仕方がない」と思うような場合にだけ使う表現だと覚えておいてください。
「降参」を使った例文と意味を解釈
「降参」を使った例文と、その意味の解釈になります。
こちらは日常でもよく見聞きするでしょう。
「あんな手を使われたら、もう降参するしかない」
相手が奥の手でも出したのか、それによってもう勝つことができないと思い、負けを認めようとしています。
特に思い響きもない表現なので、負けたと感じてそうだと認める時に気軽に使える言葉です。
「降伏」を使った例文と意味を解釈
こちらは「降伏」を使った例文と、その意味の解釈になります。
それほどの勝負事でもない限り、あまり用いることはないでしょう。
「反乱軍がついに降伏したと聞いた」
戦争や内戦などで、正規軍に対して反乱を起こしていた方が負けたと認めたようです。
そして、その後の処遇がどうなっても仕方がないという意味も含まれている為、相手がこの「降伏」をした時には完全な勝利となります。
まとめ
「降参」は、比較的使える場面が多い言葉ですが、「降伏」の方は、その意味からそれほど見聞きする機会はないかも知れません。