「検察庁」と「法務省」の違いとは?分かりやすく解釈

「検察庁」と「法務省」の違い専門用語・業界用語

この記事では、「検察庁」「法務省」の違いを分かりやすく説明していきます。

「検察庁」とは?

「検察庁」とは?

「検察庁」とは、後述する「法務省」の管轄下に位置する特別機関です。

その「法務省」のトップとなる法務大臣とは別の、検事総長をトップとする独立した組織となっていますが、両者の間で意見が割れた時の最終的な決定権は法務大臣にあります(責任についても同様です)。

各裁判所に対応して組織構成で、最高裁判所がそれの最高検察庁、同じく高等裁判所の高等検察庁、地方裁判所と家庭裁判所に対応した地方検察庁、簡易裁判所の簡易裁判所と分かれており、検察官以外に、検察技官や検察事務官といった各職員も所属しています。

「法務省」とは?

「法務省」とは?

「法務省」は、先の「検察庁」を特別機関として管轄する国の行政機関の1つで、前述のように、法務大臣以下で構成され、各種の法の整備や秩序の維持が所管になります。

出入国在留管理庁や公安審査委員会、公安審査庁といった外局も持ち、「検察庁」の所管となる被疑者の取調べや起訴(その後の公判も含む)といった業務以外のあらゆる法に関する内容に携わり、刑務所における刑務官もこの「法務省」に所属する職員です。

「検察庁」と「法務省」の違い

「検察庁」と「法務省」の違い

「検察庁」「法務省」の違いを、分かりやすく解説します。

このように、「検察庁」は、「法務省」に属する特別機関で、ある程度の独立性を与えられており、各裁判所(に所属する裁判官)と対応した組織構成となっています。

「法務省」の業務範囲は広く、「検察庁」が行う業務以外の多種に渡ります。

つまり、「法務省」が管轄する業務内容の1つが機関として独立した組織が「検察庁」だと考えると分かりやすいでしょう。

まとめ

まとめ

「検察庁」「法務省」は、このように異なります。

「検察庁」と別に「警察庁」がありますが、そちらは内閣府の外局である国家公安委員会に所属する機関で、「法務省」とは関係ありません。