この記事では、「遺影」と「位牌」の違いを分かりやすく説明していきます。
お葬式などで耳にすることがある2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「遺影」とは?
「遺影」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「遺影」は「いえい」と読みます。
「遺影」は、「故人の写真や肖像画」という意味があります。
亡くなった人の写真や肖像画のことを、「遺影」と呼びます。
例えば、お葬式には、亡くなった人の写真を飾るケースが多くなります。
このような場合、「お葬式で遺影を飾る」という文章にできます。
また、亡くなった人が行きたいと言っていた場所に、その人の写真を額に入れて持っていくような場合があります。
例えば亡くなった友達の写真を持って、海外旅行に行く場合は、「友達の遺影を持ち、海外旅行に出かけた」などという文章を作ることができます。
さらに、亡くなった人の写真を見て、思い出がよみがえり泣けてくるという場合があるかもしれません。
このような場面では、「亡くなった人の遺影を見て、なんだか泣けてきた」などという文章にできます。
「位牌」とは?
「位牌」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「位牌」は「いはい」と読みます。
「位牌」は、「死者の戒名、法明などを記した木の札」という意味があります。
亡くなった時に、お寺で戒名などを作ってもらい、木の札に書き記したものを、「位牌」と呼びます。
「位牌」は禅僧によって中国からもたらされて、江戸時代に一般化したと言われています。
このような木の札を、お葬式などを終えて、自宅に持ち帰り飾る場合、「父の位牌を床の間に飾る」などという文章にできます。
また、木の札に書かれた戒名の由来について、誰かに質問された場合は、「位牌に書かれた戒名の由来を質問された」などという文章を作ることができます。
さらに、生前にお世話になったという人が、手を合わせに来る場面については、「生前お世話になったという人が、位牌に手を合わせに来た」という文章にできます。
このように、死者の戒名などが記された期の札を見たとき、「位牌」と呼びましょう。
「遺影」と「位牌」の違い
「遺影」と「位牌」の違いを、分かりやすく解説します。
「遺影」は、「故人の写真や肖像画」という意味があります。
一方で「位牌」は、「死者の戒名、法明などを記した木の札」という意味があります。
どちらも、亡くなった人についてのもので、お葬式などを上げる時に、作られるものになります。
ただし、「遺影」は、個人の写真や肖像画なのに対して、「位牌」は戒名などを記した木の札という違いがあります。
亡くなった人の写真を見たときは「遺影」と呼び、戒名などが書かれた期の札を見た場合は「位牌」と呼ぶようにしましょう。
まとめ
「遺影」と「位牌」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。