この記事では、「遺骨」と「遺灰」の違いを分かりやすく説明していきます。
「遺骨」とは?
「遺骨」は、亡くなった故人の方を火葬した際最後に残った骨のことです。
肉体は、火葬をした際燃え尽きてしまう部分と残る部分があり、残る部分が骨になります。
ではなぜ、肉体を構成する筋肉や内臓関連が先に燃え尽きるかを説明しますと、これは、人間の人体が有機物と無機物に分かれているが故有機物は、500度程度の温度で燃え尽き灰になり骨は無機物なので超高温化に耐え残るというわけです。
よって、「遺骨」は、火葬時に生じた無機物の残りになります。
「遺灰」とは?
「遺灰」は、亡くなった故人の方を火葬した際、燃え尽きた有機物です。
有機物に該当する部分は、筋肉のような場所と内臓などで骨以外になります。
なお、頭蓋骨内部にある脳みそは有機物なので燃え尽きており「遺灰」になりますが頭蓋骨内に格納されていますのでこれを取り出すことは、死者に対する冒とくになるため不可能です。
「遺骨」と「遺灰」の違い
「遺骨」と「遺灰」の違いは、科学的に言えば、有機物と無機物であるという違いです。
「遺骨」は無機物で高温に耐える物質、「遺灰」は有機物で高温に耐えられず燃え尽きる物質です。
「遺骨」の例文
・『遺骨を納める』
この例は亡くなった故人の方の骨を骨壺に収めるという物です。
一般的な火葬の文化を持つ文化で骨を骨壺という壺に収めて死者を安置します。
後にお墓に「遺骨」を納めます。
「遺灰」の例文
・『遺灰は有効利用が認められつつある』
この例は、亡くなった故人から出た灰を再度有効利用することが認められつつあるという例です。
例を挙げれば、「遺灰」を砂時計に入れて時を刻むことや国によっては畑の肥料にして再利用するなど様々な活用法を「遺灰」に持たせることが認められつつあるのです。
何故、このような取り組みが認められるかですが、火葬文化がある国では、「遺灰」の処理が問題となり、結局土に返すのであれば有効に利用する方法は無いかと模索したところ、有効利用法が考えられたということになります。
まとめ
「遺骨」と「遺灰」については、科学の世界で言えば、「遺骨」は無機物であるが故、高温にさらされても骨という形で残ります。
よってこの骨を亡くなった故人として大切に扱いお墓に埋葬するわけです。
一方「遺灰」は、故人からなる有機物で高温にさらされると形を保てず灰になり燃え尽きる物質です。
よって「遺灰」については以前では故人が残した肉体と関係が無い者であると称して業者が肥料にするなどをしていました。
なお、骨についても骨壺にすべての骨を入れるわけではなく一部を入れて、残ったものは売却され人工関節などの部品に使用されるなど実は裏で再利用されています。
その為、最近では、故人の灰などもなくなった家族側に所有権を与えて再利用してもらうという考えが広がりを見せ始め肥料になったり、時計になったりするのです。