「副作用」と「副反応」の違いとは?分かりやすく解釈

「副作用」と「副反応」の違い専門用語・業界用語

同じことと思っている人も多い「副作用」「副反応」

しかし、この2つの言葉がお持つ意味は異なります。

この記事では、「副作用」「副反応」の違いを分かりやすく説明していきます。

「副作用」とは?

「副作用」とは?

病気を治すために欠かすことができない薬。

その薬を使用した際、その薬が本来持っている病気を治す作用とは別の望んでいない作用のことを「副作用」と言います。

薬を服用することで、病気を直す作用ではなく、健康に悪影響を及ぼすほか被害を及ぼすことが多く、有害なことが多い点が特徴です。

一般的に胃腸障害が発生する、アレルギー反応が出る、腎障害が出ることもあります。

風邪薬や花粉症の薬などでは、眠くなるといった副作用が多くあります。

この「副作用」と薬の効き目の強さは比例し、強い効目の薬ほど、副作用は強くなってしまう傾向があります。

「副作用」の使い方

「副作用」は、「副作用が出る」「副作用を伴う」などといった形で用います。

「副反応」とは?

「副反応」とは?

「副反応」という言葉は、主にワクチン接種の際に用いられる言葉です。

ワクチン接種を行う目的は、免疫をつけることとなります。

ワクチン接種を行うことで、そのワクチンに関する病気の免疫をつけることができるのですが、そのような異物を体の中に入れることで、体自体が様々な反応を起こしてしまうことがあります。

これが「副反応」です。

最も多い事例は、注射部分が赤く腫れあがる、痛みを感じるもので、そのほか、発熱や悪寒、倦怠感などいった症状が現れます。

一般的な「副反応」の場合、1日か2日程度で自然と治まります。

「副反応」の使い方

「副反応」は、「副反応が出る」「副反応が治まる」などといった形で用います。

「副作用」と「副反応」の違い

「副作用」と「副反応」の違い

「副作用」は、薬を飲んだ際、その薬が持つ効果以外の症状が現れることを意味し、「副反応」は、ワクチンを接種した際、体が異物ととらえ、様々な反応を起こすことを意味します。

そのため、薬とワクチンといった違いが前提としてあり、そのうえで、「副作用」の場合、治療が必要になる場合もありますが、「副反応」の場合は、基本的に数日で自然に治ることが多いといった違いがあります。

「副作用」の例文

「副作用」の例文

・『強い薬に替えたことによって、胃腸障害の副作用が出てしまいました』
・『強い薬を飲み続けているため、副作用を心配する必要があり定期的に腎臓の検査を行っています』
・『効目が高い薬を選ぶということは、それだけ、副作用の危険も高くなるということを知っておくべきです』
・『医師から、今回の薬の副作用について詳しく教えて頂きました』

「副反応」の例文

「副反応」の例文

・『予防接種のあと子供の腕が赤く腫れあがり医師に相談したところ、副反応だから心配ないと言われました』
・『熱が出る副反応があるかもしれないと言われ、覚悟していたものの私には関係なかったようです』
・『一緒にワクチン接種を行ったのに、夫だけ副反応が出ました』
・『ワクチン接種の副反応だとわかっていても、高熱が出ると心配です』

まとめ

まとめ

以上が、「副作用」「副反応」の違いです。

全く異なったものとなるため、混合しないようにすることが大切です。