「ルームメイト」と「ルームシェア」はどちらも居住形態に関わる言葉ですが、意味が異なるため使い分ける必要があります。
この記事では、「ルームメイト」と「ルームシェア」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ルームメイト」とは?
「ルームメイト」は英語の“roommate”が元になった言葉で、“room”は「部屋」を指し、“mate”は「仲間」や「友達」を指すことから、「下宿や寮などで同じ部屋に住む仲間」を意味します。
そのほか、後述する「ルームシェア」での同居人を意味することもあります。
「ルームシェア」とは?
「ルームシェア」は「友人や他人など家族以外の人とひとつの部屋を借りて住むこと」を意味する言葉です。
海外の都市エリアでよく見られる居住形態ですが、近年では日本でも節約を目的に「ルームシェア」をおこなうケースが増加しています。
なお、英語では“room share”ではなく“shared room”と表現します。
「ルームメイト」と「ルームシェア」の違い
「ルームメイト」と「ルームシェア」は共に「ルーム(部屋)」に関わる言葉ですが、詳細な意味合いに違いがあります。
「ルームメイト」が「下宿または寮などで同じ部屋に住むクラスメイトや仲間」、「ルームシェアで一緒に住む人」を意味するのに対し、「ルームシェア」は「友人や会社の同僚など家族以外の他人と同居すること」を意味します。
「ルームメイト」の例文
「ルームメイト」は「下宿や寮などにおいて同じ部屋に住む仲間」もしくは「ルームシェアの同居人」を表現する言葉で、「ルームメイトを持つ」や「ルームメイトを探す」、「ルームメイトになる」といった使われ方をしています。
・『素敵なルームメイトを持ったおかげで、楽しく充実した学生生活を送れた』
・『ルームシェアをしたいが、部屋を契約する前にルームメイトを探す必要がある』
・『学生時代に仲が良かったことから彼とルームメイトになったが、片付けや掃除が全くできないので困っている』
・『彼女は内向的な性格なので、正反対の性格を持つルームメイトと上手く接せられないらしい』
「ルームシェア」の例文
「ルームシェア」は「家族以外の他人と同じ部屋を借りて住むこと」を表す言葉で、「ルームシェアする」や「ルームシェアが可能」、「ルームシェア不可」などの用法があります。
・『大学で同じゼミに所属していた先輩とルームシェアすることになった』
・『この地域ではルームシェアが可能な物件が沢山ある』
・『先週チェックした2LDKの部屋は日当たりも良くて間取りも気に入ったが、ルームシェア不可の物件だった』
・『ルームシェアは生活費が節約できたり、単独で部屋を借りるより良い条件の部屋に住めたりするが、プライベート空間が減るというデメリットがある』
まとめ
「ルームメイト」と「ルームシェア」を識別する際は、「同居人」を示すか、「他人と同じ部屋に住むこと」を示すかに着目することがポイントです。
両者の正しい意味や用法を知って、状況に応じて使い分けましょう。
ぜひ参考にして言葉の豆知識に加えてください。