普段の生活の中ではあまり耳にすることのない「株式引受人」と「発起人」はどのような意味があるかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「株式引受人」と「発起人」の違いを分かりやすく説明していきます。
「株式引受人」とは?
「株式引受人」は「かぶしきひきうけにん」と言いますが、「株式会社を設立した時に株式の申し込んでから発起人から株式を割り当てられて株式の引受ける人のこと」を意味する用語です。
「株式引受人」になった人が発起人が決めた払込期日までにお金を払込することで、会社成立時点で株主となるのです。
会社が設立されてからは新株発行の場合、株式申込後に取締役から株式を割当・株式引受確定後に申込んだ人が「株式引受人」となり、払込期日までの払込みでその翌日から株主になります。
「発起人」とは?
「発起人」は「ほっきにん」と読みますが、「会社設立の時に資本金出資・定款作成など会社設立の手続きを行う人のこと」を指しています。
発起人は、会社を設立した後、出資した資本金の金額に応じて株式が発行されて株主となるのです。
但し、「発起人」は会社設立時に諸々の手続きを行いますが、取締役は会社を経営する立場。
そのために発起人も出資も行って取締役選任などの重要事項決定も担っているのです。
「株式引受人」と「発起人」の違い
ここで「株式引受人」と「発起人」の違いを見ていきましょう。
どのような違いがあるのでしょうか? 少し難しいのですが、会社を設立する方法としては、会社設立する発起人だけでなく他の人も株を持つことができる「募集設立」とそうでない「発起設立」の2つがあります。
この2つの方法の中で「発起設立」のでは株式を引き受けるのは「発起人」だけが可能なのですが、「募集設立」では「発起人」以外の人からも株式を募集することができ、その株を持つことができる人が「株式引受人」となるのです。
「株式引受人」の例文
では、ここで「株式引受人」の例文を見ていくことにしましょう。
どのような文章があるでしょうか?
・『今度、あの会社で増資が予定されているんだが、和私も今回は株式引受人になろうかと思っているんだ』
・『ねえ、今度先輩が会社を立ち上げるって言ってたんだけど、募集設立をするんだよね。私も株式引受人になろうかな』
「発起人」の例文
次に「発起人」の例文について見ていきましょう。
・『会社を退職して自分で会社を立ち上げようと思っているんだ。でも、発起人になるためにはどんな手続きが必要なのかよく分からなくて困っているんだよ』
・『もしかしてあなたが発起人になって新しく会社を設立したのですか?若いのにすごいな』
まとめ
ここまで「株式引受人」と「発起人」の意味や違いを説明してきました。
近年は起業する人が増えてきていますが、このような言葉は基礎知識として知っておくべき重要なキーワードです。
独立を考えている人が是非チェックしておいてもらいたい言葉です。