「ジャパンプレミア」と「舞台挨拶」の違いとは?分かりやすく解釈

「ジャパンプレミア」と「舞台挨拶」の違い専門用語・業界用語

エンタメ関連のニュースで耳にする「ジャパンプレミア」「舞台挨拶」とは何を意味する言葉なのでしょうか。

今回は、「ジャパンプレミア」「舞台挨拶」の違いについて解説します。

「ジャパンプレミア」とは?

「ジャパンプレミア」とは?

「ジャパンプレミア」とは、「洋画の日本初お披露目イベント」を意味する言葉です。

「ジャパンプレミア」という言葉ができたのは比較的最近です。

元々は完成した映画を世界で初めて披露する試写会のことを「ワールドプレミア」とよんでいました。

世界初披露を意味する「ワールドプレミア」になぞらえて日本初披露のことを「ジャパンプレミア」と呼ぶようになったという経緯があります。

「ジャパンプレミア」は本来「日本で初めて行われる洋画の試写会」を指す言葉ですが、現在では試写会の前にトークショーやライブなどが行われることが多く、試写会とそれらのイベントすべてを含めて「ジャパンプレミア」と呼んでいます。

主演俳優を招いたりタレントをアンバサダーに任命したりなど盛大に行われる「ジャパンプレミア」の目的は「映画の宣伝」です。

封切り前の試写会を「ジャパンプレミア」として盛り上げることで各種メディアに取り上げてもらい集客につなげようというのが配給会社の思惑です。

「ジャパンプレミア」の使い方

・『人気シリーズのジャパンプレミアが開催された』
・『ジャパンプレミアは主演俳優が来日し盛大に行われた』
・『一般向けのジャパンプレミア招待券は抽選で選ばれた人にのみ届けられた』
・『ジャパンプレミアの様子がニュース番組で放送されている』

「舞台挨拶」とは?

「舞台挨拶」とは?

「舞台挨拶」とは、「監督や俳優などの関係者が舞台に登壇しスピーチするイベント」を意味する言葉です。

「舞台挨拶」は主に映画の公開初日や記録達成の節目になどに行われる記念イベントです。

基本的には映画作品で行われるイベントですがVシネマやスペシャルドラマなど試写会が行われる映画以外の映像作品でも行われることがあります。

「舞台挨拶」ではその名の通り監督や俳優などの関係者が舞台上に上がり観客に対して挨拶を行います。

作品の見所や裏話を語ったりインタビューを受けたりなど観客を楽しませるとともに取材陣に対するPRの目的もあわせ持つイベントです。

「舞台挨拶」の使い方

・『舞台挨拶に主要キャストが勢ぞろいした』
・『公開初日は都内の映画館を巡って舞台挨拶が行われる』
・『舞台挨拶で撮影の裏話が語られた』
・『舞台挨拶を目当てに多くの観客が押し寄せる』

「ジャパンプレミア」と「舞台挨拶」の違い

「ジャパンプレミア」と「舞台挨拶」の違い

「ジャパンプレミア」が外国映画の初披露イベントを指すのに対し「舞台挨拶」は洋画だけでなく邦画や映画以外の映像作品にも使われるという違いがあります。

「ジャパンプレミア」は試写会を含むイベント全体を指すのでイベントのプログラムとして「舞台挨拶」が組み込まれていることもよくあります。

「ジャパンプレミア」が初披露の一度きりであるのに対し、「舞台挨拶」は試写会や公開初日以外にも100万人達成や公開延長決定など記念や節目にも行われるという違いもあります。

まとめ

まとめ

「ジャパンプレミア」「舞台挨拶」は使う対象も意味も異なる別の言葉です。

映画好きには常識ですが映画に興味のない人は違いがわからないことも多いので正しい意味を知っておきましょう。