ビジネスにおいて、「してくれる」と「してもらう」の違いについて解説します。
「してくれる」とは?
「してくれる」は、頼み事で面と向かい対象に物事に対処してもらうことです。
なので、対象が嫌だという場合、不成立になり、ビジネスの場合は、対象者が拒否反応を示しているが故、対処は自分で行うか、さらに別の第3社に対処をお願いするしかありません。
なお、くれるという表現は、実はビジネス以外であれば感謝の言葉になり、頼みごとについての感謝をくれると呼ぶのですが、してという言葉がつくと意味合いが変化し、相手側に移行を伝えるという意味になるのです。
「してくれる」の使い方
「してくれる」は、頼みごとをお願いする際に使用します。
ただ、相手側は拒否を示した場合、さらに第3者にお願いするか、あえて自分で対処しないといけないので、「してくれる」とは、自分よりも立場が下のものを動かすために使用するとビジネスでは解釈します。
「してもらう」とは?
「してもらう」は、頼んでいないのにもかかわらず、やってほしいことを第3者が行い完了することです。
この言葉は、ビジネスにおいては恥ずべき行為であると言え、自分が仕事ができないが故第3者が見かねて手伝ってしまっているのが「してもらう」になります。
「してもらう」の使い方
「してもらう」は、第三者が見かねて頼んでもいないにもかかわらず自分のやるべき仕事なりを代わりに行うことなので「してもらう」は、仕事をすべき人間側が第3者が仕事をしたことを周囲に述べるのに使うのですが、おそらく、ビジネスの世界で自分から第3者がお仕事をしてくれたと「してもらう」という言葉を使用して述べる人はいないでしょう。
「してくれる」と「してもらう」の違い
両者の違いは、命令で人を動かすか、何もせずとも周囲が動くかです。
「してくれる」は命令で、自分よりも格下に仕事などを頼む際に使用し人を使って物事の解決を図りますが、「してもらう」は、自分側が仕事ができないが故、第3者が見かねて行動するという違いがあります。
まとめ
「くれる」という言葉はこの言葉だけであれば、○○さんがくれるというように感謝を述べ、くれましたといえばより第3者である人物が物をくれたり仕事を回してもらったことに感謝する言葉になるのですが、「してくれる」は命令に近い言葉になるので感謝などはありません。
一方「してもらう」はもっと情けないものでこれは仕事ができないが故第3者が助け船を出していてそれに甘えているだけです。
なのでビジネスにおいては、「してくれる」は格上の人が格下を動かすための命令で、「してもらう」は、格下や格上は関係なく、仕事ができない人物が第3者に仕事を肩代わりして問題解決をすることです。
ちなみに、「してもらう」は、言い方が悪いのですが、仕事を第3者に任せたことを認めない場合、自分の口から「してもらう」と言い出しません。
これを自分から言い出した場合、仕事ができないから他人にやってもらったとなるので自分の口から、「してもらう」ということをいう人はおそらくいません。