「志向」と「指向」の違いとは?分かりやすく解釈

「志向」と「指向」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「志向」「指向」の違いを分かりやすく説明していきます。

「志向」とは?

「志向」とは?

「志向」「しこう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「気持ちや考えが、あるものを目標と定めて、それを目指すこと」という意味で、あるものに憧れたり理想として、それを目指して日頃から意識することです。

2つ目は「哲学用語で、意識が特定の対象に向けられる性質があること」という意味です。

3つ目は「倫理学用語で、動機としての目的を実現させる為に必要や手段や、予想される結果を考えること」という意味です。

上記に共通するのは「目標を定めて気持ちを向ける」という意味です。

「志向」の使い方

「志向」「気持ちや考えが、あるものを目標と定めて、それを目指すこと」「哲学用語で、意識が特定の対象に向けられる性質があること」「倫理学用語で、動機としての目的を実現させる為に必要や手段や、予想される結果を考えること」として使われます。

名詞として「志向する・した」「ブランド志向」「上層志向」などと使われたり、副詞として「志向して努力する」などと使われたりします。

基本的に、気持ちがある目標を定めて向かうことに使われる言葉です。

「指向」とは?

「指向」とは?

「指向」「しこう」と読み、意味は以下の通りです。

1つ目は「ある目的を持ち、その方向性で進んで行くこと」という意味で、ある物を目的と定めて、それを目指す為に特定の主義・主張に沿って進めていくことです。

2つ目は「ある目的や方向を指示してそこに向かわせること」という意味で、自分以外の人やものごとを、ある目的や方向性を教えてそうなる様に仕向けることです。

3つ目は「ある方向に意識を定めること」という意味で、上記で紹介した「志向」と同じ意味です。

上記に共通するのは「ものごとがある方向へ進む」という意味です。

「指向」の使い方

「指向」「ある目的を持ち、その方向性で進んで行くこと」「ある目的や方向を指示してそこに向かわせること」「ある方向に意識を定めること」として使われます。

名詞として「指向する・した」「指向させる・させた」「指向性」などと使われることが多くなります。

基本的に、ものごとがある目標に向けて進むことに使われる言葉です。

「志向」と「指向」の違い

「志向」と「指向」の違い

「志向」「気持ちがある目標を定めて向かうこと」という意味です。

「指向」「ものごとがある目標に向けて進むこと」という意味です。

「志向」の例文

「志向」の例文

・『彼女は上層志向が強く現状に全く満足できない』
・『女性はブランド志向が強いので、プレゼント選びが大変だ』
・『スポーツ選手の海外志向は日本人選手のレベルの底上げにつながる』
・『彼は芸術家を志向しているだけあって考え方が非常にユニークだ』

「指向」の例文

「指向」の例文

・『このマイクは単一指向性なので正面に持って下さい』
・『条約が結ばれ、無事に輸出する指向先として認められた』
・『苦しい状況を乗り切る為に精鋭部隊を指向する』
・『計測器が一定の位置を指向している』

まとめ

まとめ

今回は「志向」「指向」について紹介しました。

「志向」「気持ちが向かう」「指向」「ものごとが向かう」と覚えておきましょう。