この記事では、「絞る」と「搾る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「絞る」とは?
「絞る」の主な意味は6つあります。
1つめは、液体を含んだ布などをひねって水分を出すです。
水を拭きとった後の雑巾はビシャビシャと水分を含んでいます。
これを両手で持ってギュッとひねると水分が出てきます。
2つめの意味は広がったものを小さくするです。
傘を使用するときには、広がった状態にします。
使わないときは、広がっていたものを小さくします。
ホイップクリームなどを出す袋は、袋の口の部分を縛って小さくします。
また、袋の中のホイップクリームを出すときには、袋の先端部分を小さくなるように押します。
範囲と小さくするといった意味もあります。
10人の中から1人にするなどをいいます。
こういった行為が「絞る」が意味するものです。
3つめは、出すことが容易でないものを、努力して出すことです。
緊張していて声を出すのが難しいです。
しかし、声を出さなければならない場面なので、何とか声を出しました。
これを「声を絞る」といいます。
4つめは、はなはだしい程度で叱ったり責めたりするです。
5つめは、ある物を小さくするです。
カメラのレンズのしぼりを小さくすることや、テレビやラジオのボリュームを小さくすることを指します。
6つめは弓を力一杯張るです。
「絞る」の使い方
布などから液体を出すことや、小さくするという意味で使用をします。
「搾る」とは?
物を強く握ったり、きつくひねったりして、そのものに含まれる水分を取り出すです。
牛の乳房からは乳を取り出すことができます。
乳を取り出すためには、乳頭のあたりを強く握る必要があります。
こうして牛乳という液体を取り出すことができます。
レモンの汁を料理にかけたり、お酒に入れたりすることがあります。
レモンを切っただけでは、あまり汁はでてきません。
しかし、レモンに汁が含まれていないから、出てこないのではありません。
レモンをギュッと握れば汁がでてきます。
「搾る」の使い方
ものに含まれる水分を、握る、ひねるなどして出すことに使用をします。
布以外のものから水分を出すことをいいます。
「絞る」と「搾る」の違い
ものに含まれる水分を出すという意味が似ていますが、水分が出されるものがどのようなものなのかという点に違いがあります。
「絞る」は雑巾や涙で濡れた袖など、布についていうことが多いです。
「絞る」は動物の乳や野菜・果物の汁などについていいます。
「絞る」の例文
・『雑巾を絞る』
・『選手を1人に絞る』
・『仕事は作家一つに絞る』
・『知恵を絞る』
「搾る」の例文
・『牛乳を搾る』
・『乳を搾る体験をした』
・『果汁を搾る』
・『青汁を搾る』
まとめ
2つの言葉は、水分を出すという意味が似ていますが、どういったものから水分を出すのかという点に違いがあります。
また、「絞る」には数多くの意味があります。