この記事では、「間柄」と「続柄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「間柄」とは?
「○○の間柄」といった使い方が多い「間柄」には、何らかの形でつながっている人同士を意味する言葉となります。
その形に制限はなく、親類や血のつながり、友達やクラスメイト、など、そんなものでも「間柄」ということができます。
また、つながりの濃さ、薄さも関係なく、例え、つながりが薄い相手でも「間柄」を用いる事ができます。
同じ意味を持つ言葉には、「縁」や「結びつき」、「つながり」、「因縁」などがあります。
「間柄」の使い方
どのような「間柄」なのかを示す使い方が多く、「なんでも話をすることができる間柄」や「挨拶する程度の間柄」、「親子の間柄」、「親しい間柄」、「仲の良い間柄」、「親密な間柄」などがあります。
「続柄」とは?
一般的に「続柄」は、「ぞくがら」と読むことが多くなっていますが、正しくは「つづきがら」と読みます。
親族との関係を意味する言葉で、親子関係や婚姻関係、親族関係を示すものとなります。
そのため、「続柄」を聞かれた場合は、自分を中心に考え、その人がどの「間柄」になるのか考え伝えることとなります。
同じ意味を持つ言葉には、「血縁」や「親戚」、「親族」など、血のつながりを意味する言葉が多くなります。
「続柄」の使い方
誰との「続柄」を示しているのかといった使い方が多く、「世帯主との続柄」、「天皇の続柄」、「親族の続柄」、「故人との続柄」などがあります。
「間柄」と「続柄」の違い
「間柄」と「続柄」には、明確な違いがあります。
「間柄」の場合、親族など血のつながりに関係なく、どんな人に対し手も用いることが可能であるということに対し、「続柄」の場合は、血のつながった人や親族に限り用いることができるものとなります。
そのため、親との関係を「続柄」または「間柄」ということは可能ですが、友達との関係を「続柄」ということはできません。
「間柄」の例文
・『ご近所さんとは、挨拶を交わす程度も間柄が好ましいと思っています。』
・『小・中・高と同じ友達とは、大人になっても何でも話をすることができる間柄です。』
・『妻帯者の私が、部下の女性と決して親密な間柄になってはいけない。』
・『親子の間柄で遠慮はいりません。』
「続柄」の例文
・『書類などで、続柄を聞かれると、どのように書けば良いのかわからなくなる場合があります。』
・『血縁関係が遠くなればなるほど、続柄の説明が難しくなります。』
・『自分の子ども続柄がわかるものの、子供が結婚した場合、その相手の続柄はどうなるのだろうか。』
・『続柄の正しい読み方を知らずに恥をかいてしまいました。』
まとめ
関係の深さ、浅さ、などに関係なく、親族、血のつながりにおいて、「間柄」と「続柄」を使い分けることが大切です。
親兄弟を「続柄」または、「間柄」ということは可能ですが、どれだけ仲の良い友達でも「続柄」ということはできません。