この記事では、「ステンレス」と「アルミ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ステンレス」とは?
「ステンレス」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ステンレス」は「stainless steel」と英語表記します。
「ステンレス」は「さびにくい鉄」という意味があり、かつては「不銹鋼(ふしゅうこう)」と呼ばれていました。
このように「ステンレス」は、「鉄に一定量のクロムを含ませることによって、腐食に対する耐性を持つ合金鋼」を意味します。
クロムにより、鉄の表面に極めて薄い皮膜が形成されるため、さびにくくなるとされています。
このような特性から、キッチン用具の素材として用いられ、スプーン矢ナイフなどの殻トリーの多くは、「ステンレス」で作られています。
また水洗いをするシンクの多くは「ステンレス」で作られています。
包丁やナイフなど、水に触れる機会が多いものも、「ステンレス」で作られます。
他にも、雨風を受けながら走ることが多い、鉄道車両も「ステンレス」で作られています。
同じように日常的に雨風にさらされる屋外のオブジェも、ステンレスで作られることが少なくありません。
「アルミ」とは?
「アルミ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アルミ」は「aluminium」と英語表記します。
正式名称は「アルミニウム」で略して「アルミ」と言われています。
「アルミ」は、原子番号13番の元素で、元素記号は「AL」になります。
「アルミ」は「軽銀(けいぎん)」と呼ばれるように「軽くて、見た目が銀に似ているという特徴があります。
「アルミ」は銀白色の金属で、高い熱伝導性や、電気伝導性を持ちます。
柔らかく加工がしやすいことに加えて、軽いため、様々な日用品などに使われています。
また、酸化被膜が表面にできているため、さびにくいという特徴があります。
例えば、「アルミ」を薄くのばし、「アルミホイル」として利用されています。
また、ジュースやビールなどを入れる「アルミ缶」は、スチール缶に比べて軽く、さびにくいという特徴があります。
また「一円硬貨」もアルミでできています。
他にも、熱伝導性の良さと軽さから、鍋に使われています。
「ステンレス」と「アルミ」の違い
「ステンレス」と「アルミ」の違いを、分かりやすく解説します。
「ステンレス」は「鉄にクロムを合わせたもの」であるのに対して、「アルミ」は原子番号13の元素となります。
また「ステンレス」は「さびにくい」という最大の特徴があり、「アルミ」は「軽くて加工しやすい」という特徴があります。
キッチン用具として使われる傾向があり、包丁やナイフ、殻トリーが「ステンレス製」であるのに対して、鍋が「アルミ製」であることが多くなっています。
まとめ
「ステンレス」と「アルミ」の違いについて見てきました。
とにかくさびにくいのが「ステンレス」で、軽くて熱伝導性が高いのが「アルミ」と覚えておくといいのではないでしょうか。