「詰め物」と「被せ物」の違いとは?分かりやすく解釈

「詰め物」と「被せ物」の違い専門用語・業界用語

これらの「詰め物」「被せ物」は、歯の治療の際に使われます。

「詰め物」とは?

「詰め物」とは?

「詰め物」とは、虫歯の治療で削った部分に詰める物を指して使う言葉です。

歯科の保険適用には独特の決まりがあり、治療行為自体(技術)には保険が適用され、この「詰め物」や以下で紹介する「被せ物」(共に治療の為の素材)は保険適用外という混合治療が可能となっています。

その為、保険が適用されない長持ちする素材を選びたい場合にも、治療全てが保険適用外となることはありません(一般的な医療では、1つでも保険適用外の行為があったり、素材が使われた時には全てに保険が適用されなくなってしまいます)。

保険適用となる詰め物は、レジン(プラスチック製)やパラジウム(銀歯と呼ばれます)で、それ以外のセラミックやジルコニアといった長持ちする高価な素材を選択すると、その分に関しては自費になるという具合です。

「被せ物」とは?

「被せ物」とは?

「被せ物」も、歯の治療に使われる言葉です。

削った跡を詰めただけでは済まない場合に歯に覆い被せることからこのような呼ばれ方になっています。

先の「詰め物」をこちらとして使うことも多く、特に分けて用いることもありませんが、厳密にはこのような違いになると考えていいでしょう。

こちらでもパラジウム(銀歯)やそれとプラスチックを組み合わせたものが保険適用になる素材で、コバルトやセラミック、ジルコニアになると保険が利かず、素材の分は自費で支払わないといけません。

尚、詰め物でも同様に、保険適用ものは2年が保証期間となっていますが、自費になる高価な素材を使った時にはもっと長い保証期間が適用されることがほとんどで、セラミックやジルコニアは5年程度となっていることが多く、長いと10年という場合もあります(自費治療の保証期間は、治療先によって異なります)。

まとめ

まとめ

「詰め物」「被せ物」は、特に分けて使うこともない言葉です。

どちらかで統一する場合には、「詰め物」と使われることが多くなっています。