「割烹」と「料亭」の違いとは?分かりやすく解釈

「割烹」と「料亭」の違い専門用語・業界用語

日本料理を食べる場合には、様々な選択肢があります。

和食のファミリーレストランから、町の日本食屋、蕎麦屋、すし屋などもあります。

そんな中でも「割烹」「料亭」は特別な場所とそして、また簡単には入れないところとして認識されます。

それではこの「割烹」とか「料亭」とはどんなところでしょうか。

また、違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「割烹」「料亭」の違いを分かりやすく説明していきます。

「割烹」とは?

「割烹」とは?

「割烹」とは、「高級な日本食を出してくれる料理屋」です。

「割」が包丁で切る事で、「烹」が煮る事なので、切って煮ることを基本に美味しい料理をだすというのが目的の場所です。

板前が客と対面で好みなどを聞けるように、カウンターや、テーブルでの提供がメインです。

「割烹着」というのは「割烹」で使用されるものではなく、元々は家庭の主婦が自宅で料理、すなわち割烹をする時に着物が邪魔にならず、汚れても大丈夫なエプロンとして生み出されたものです。

「料亭」とは?

「料亭」とは?

「料亭」とは、「高級な日本食を味わいながら歓談や遊びができる場所」です。

多くは襖などで仕切られた座敷において料理が提供され、機能があれば芸妓を呼ぶこともできます。

多くの店が一見さんを受け付けておらず、おなじみの客の紹介がなければ予約を取ることもできません。

「割烹」と違って、料理を味わうのがメインではないのが特徴です。

「割烹」と「料亭」の違い

「割烹」と「料亭」の違い

「割烹」「料亭」の違いを、分かりやすく解説します。

この2つに関しては、格式高い場所で日本料理を味わう事ができるという意味では同じですが、慣習上での区別が存在します。

例えば、「料亭」は座敷が中心、一見さんお断りで、予約が必要、コース料理が基本で芸妓さんを呼べるという場所であるのに対して、「割烹」はカウンターが中心、料理はその場で頼む、板前さんがいて希望に合わせて料理してくれるという場所です。

ただ、これらの定義は厳密なものではないので、当てはまらないにもかかわらず名前としては明示してある場合もたくさんあります。

「割烹」の例文

「割烹」の例文

「割烹」の例文は以下のようになります。

・『割烹料理屋に出かけて、旬の食材の料理を楽しみました』
・『割烹で出される料理はその時々で違っていて、その時に一番美味しく食べられる料理法で調理されています』

「料亭」の例文

「料亭」の例文

「料亭」の例文は以下のようになります。

・『料亭では、政治家中心の秘密の会話が行われるのが慣例になっています』
・『料亭では、芸妓を呼ぶ事で昔からの粋な遊びをする事ができます』

まとめ

まとめ

この記事では、「割烹」「料亭」の違いを、解説してきました。

ここまで説明して来たように、特に「料亭」というところは、会社の役員や政治家などの一部の人たちの集う場所として営業しており、一般の人にとっては一生入ることはない場所とも言えます。

しかし、京都の祇園界隈に行けば、中に入ることはできなくても、外から建物や雰囲気を眺めることはでき、芸妓という職業の人も普通に歩いているので、普段は味わえないような感覚だけは味わう事ができます。