この記事では、「教育相談」と「カウンセリング」の違いを分かりやすく説明していきます。
「教育相談」とは?
教育相談とは、きょういくそうだんという読み方をする言葉です。
知識等を与える事で、個人の能力を伸ばす事を意味する教育の漢字に、問題を解決すべく、話し合いをしたり他人の意見を聞く事等の意味の相談の漢字を付け足す事で完成した言葉となっています。
そのため教育相談は、生徒が学校生活を送る際の生活相談や学習相談、進路や就職相談といった相談行う事を表す言葉です。
「教育相談」の使い方
教育相談は、学校に通う生徒が学習や生活、進路等の様々な面で相談を行う事を表す際に使われる言葉となっています。
主に担任教師との面談や三者面談といった場で、この教育相談が行われる事が多いです。
元々は教師が何らかの悩みを持つ生徒の相談に乗り、解決策を提案するというケースが多かったものの、時代と共に教育相談の内容も多様化して来ました。
その結果、現在では教員だけでなく外部のソーシャルワーカー等が相談に乗る事も、教育相談という言葉で表現したりするのです。
「カウンセリング」とは?
カウンセリングは、心理相談という呼ばれ方もする言葉となっています。
依頼者が抱える悩みや不安、問題に対して専門的な知識や技術を駆使して行われる相談援助の事を、カウンセリングと呼ぶのです。
更に相談に乗りカウンセリングを行う者をカウンセラーか或いは相談員と呼び、逆に相談する側をクライエントや相談者と呼んだりします。
「カウンセリング」の使い方
カウンセリングは、仕事やプライベートに悩みを抱えている際にカウンセラーと呼ばれる専門家に相談したり、逆にカウンセラーが相談に乗るという意味で、使われる言葉です。
ただクライエントの相談に乗るだけでなく、カウンセラーは心理学の専門的知識や技術を持っており、そういった知識や技術を駆使してクライエントの心理面の負担を取ったり軽減する行為をカウンセリングと呼びます。
加えて近年では、専門家が心理学に関する専門技術を駆使して、学校でカウンセリングを行うという、スクールカウンセリングを導入する学校も増えているのです。
「教育相談」と「カウンセリング」の違い
教育相談とカウンセリングは文字表記を見比べても、漢字とカタカナであり、全然違う言葉同士となっています。
ですがどちらも、学校に関連した相談事といったケースで用いられる言葉なので、混同する恐れはある組み合わせです。
ただし教育相談は、主に教員やソーシャルワーカーが、生徒の学校生活や学習、進路等の相談に乗り解決策を提案する事に対し、使用される言葉となっています。
一方のカウンセリングは、カウンセラーと呼ばれる心理学の専門家が、悩みを持つ人に対して相談援助する事を示す言葉です。
「教育相談」の例文
・『息子は進路で悩んでいる様子なので、今度担任教師に教育相談してみます』
「カウンセリング」の例文
・『カウンセリングで、カウンセラーに悩みを話しただけでもかなり気が楽になりました』
まとめ
2つの言葉は文字表記を見ても、漢字とカタカナであるため似た印象を受ける事はないです。
ですがどちらも、悩み等の相談に関連して使われる言葉なので、ややこしい部分はあります。
ちなみに教育相談は、主に生徒が持つ悩みを教員やソーシャルワーカーに相談して、解決策等を提案して貰う事です。
対するカウンセリングは、心理学の専門家であるカウンセラーに、様々な悩みや問題を相談する事を意味する言葉となっています。