皆さんは「解析力学」と「力学」という学問のことをご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「解析力学」と「力学」の違いを分かりやすく説明していきます。
「解析力学」とは?
「解析力学」は「かいせきりきがく」という読み方になります。
この「解析力学」は、「力学の基本的な法則である運動の法則をベースに物の運動を理解するために体系化された物理学の分科の1つ」です。
また、「一般座標系に対して成り立つ運動方程式を導き出して進めていく力学体系」と言うこともできます。
「力学」とは?
「力学」は「りきがく」と読むのですが、「物体の間に作用する力とそれによって生してきた運動について研究する物理学の分野の1つ」と言えます。
また、「物体や機械の運動やれらに働く力や相互作用を考察の対象とする学問分野の全般的な名称」と言うこともできるでしょう。
「解析力学」と「力学」の違い
では、ここで「解析力学」と「力学」の違いを見ていくことにしましょう。
「力学」は、「物体間に働く力と運動との関係を研究する物理学の分野の1つ」であり、ガリレイとニュートンに確立された学問です。
熱学・電磁気学という分野が確立された後に、熱力学・電磁力学が生まれ、統計力学・相対論的力学・量子力学なども生まれてきたのです。
一方の「解析力学」は、「微分積分の数学知識を活用して力学の体系を整理してさらに高度な問題を解こうとする分野のこと」を指しています。
座標系の取り方に影響されず、どのような座標系であっても同じように力学を記述するこおことができるのです、また、変化量でなく保存量がキーとなり、変化予測ではなく保存の過程を記述していき、運動そのものの詳細ではなく運動の構造を見つける点が特徴。
これらの2つの学問を簡単に表現するなら、「解析力学」は「ハミルトンの原理を元に論じられるもの」であり、「力学」は「ニュートンの法則を元に論じられるもの」と言っていいでしょう。
「解析力学」の例文
では、ここで「解析力学」の例文を見ていきましょう。
・『僕は大学で解析力学の分野を専攻することになった。でもかなりレベルが高いので、単位を取得できるか不安なんだ』
・『大学で師事している教授は解析力学の分野では権威をある人物なんだ。でも、先生の研究室に入り、すごく勉強になっている』
「力学」の例文
続いて「力学」の例文について見ていきましょうどのような文章になるでしょうか? ・『大学の学科でも構造力学・流体力学・土質力学・水力学・構造力学・材料力学・振動力学など多岐に渡っているから、力学と言っても一言では語れないよ』
・『僕は大学で都市工学を専攻したのですが、構造力学や流体力学の科目があるなんで知らなかったんだ』
まとめ
ここまで「解析力学」と「力学」の意味や違いを説明してきました。
この2つの言葉は非常に専門性の高いものなので、理解することが難しいでしょう。
ここではこのような学問があることを理解するだけでもいいでしょう。