この記事では、「りきむ」と「いきむ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「りきむ」とは?
「りきむ」には3つの意味があります。
1つめは、体に力を入れるです。
筋肉トレーニングをしているときに、この状態になることが珍しくありません。
重い物を持ち上げる筋肉トレーニングでは、息をふんととめてしまうことがあります。
このとき、息をとめると同時に体に力が入っています。
このような状態を意味します。
2つめは力のあるようなふりをするです。
本当は力がないのに、力があるかのように見せることをいいます。
3つめは、物事が望ましい方向に進むように意気込むことです。
これから発表会があるとします。
慣れている人なら普段と同じような精神状態で臨むことができるでしょうが、慣れていない人やうまくやろうする人は、気持ちに力が入りすぎてしまいがちです。
うまくやろうとして気持ちが勇み立っている状態です。
張り切っている状態で、緊張や不安とは異なります。
このときのような状態を意味します。
「りきむ」の使い方
体に力を入れるという意味で使うことが多いです。
「いきむ」とは?
呼吸をとめて体に力を入れることです。
特に体の中でも腹に力を入れることをいいます。
この行為は出産のときに行うことが多いです。
自然分娩の場合、お腹に力を入れて子どもを出そうとします。
ぼーっとしていて、自然と出てきてくれるのではありません。
息を吐いたり吸ったりしながらではない状態でお腹に力を入れます。
深呼吸をしてから、んっとお腹に力を入れるのです。
そのときの状態を意味します。
妊婦さん以外でもこの行為を行うことがあります。
たとえば排便のときです。
なかなかでないときに、ふんっとお腹に力を入れるはずです。
そのときには、息を吸ったり吐いたりはしていないことでしょう。
息をとめてお腹に力を入れるこのことを指しています。
手をぐっと握って、手に力が入ることがあるかもしれませんが、この言葉は手に力を入れることではありません。
「いきむ」の使い方
力を入れる場所がお腹で、そのときに息をとめている場合に使用をします。
「りきむ」と「いきむ」の違い
力を入れるという意味が似ていますが、力を入れる部位が異なります。
「りきむ」はどこに力を入れるのか意味に含まれていません。
「いきむ」は力を入れる場所がお腹です。
また、「りきむ」には力があるようにみせるという意味や、望ましい方向に進むように気持ちが勇み立つという意味もあります。
「りきむ」の例文
・『りきむ必要はない』
・『りきむと体がうまく動かない』
・『りきむほどに無駄な力が入る』
・『りきむといいプレーができない』
「いきむ」の例文
・『いきむのが難しい』
・『いきむ必要はまだない』
・『いきむ練習をする』
・『いきむときにお腹を押す』
まとめ
体に力を入れるという意味が同じですが、どの部位なのかという点に違いがあります。
また、「りきむ」にはこれ以外の意味もあります。