学校や会社、あるいは家族の中で、どんな立ち位置にいますか。
リーダー的存在の人もいれば、誰かの傘下に入っている人、主に炊事を担当している人、グループに所属すれば、上下関係が発生したり仕事を担当したりすることがあります。
そのようなことを「立場」と言いますか、それとも「役割」と言いますか。
この記事では、「立場」と「役割」の違いを分かりやすく説明していきます。
「立場」とは?
立つ場所、立っているところという意味です。
また、何かをするための拠り所、立つ瀬という意味合いもあります。
その人が置かれている地位・境遇・条件、物の見方、考え方のことを言います。
「役割」とは?
役目をそれぞれの人に割り当てることです。
割り当てられた役目という意味になります。
集団内の地位に応じて期待され、またその地位にあるものによって学習される行動様式、社会的役割のことを言います。
「立場」と「役割」の違い
「立場」と「役割」の違いを、分かりやすく解説します。
「立場」と「役割」は、人と関わることで発生する、全うしなければならないものという点では同じです。
しかし、「立場」はその人の地位、状況、考え方という意味で、「役割」は誰かから与えられた、やらなければならない任務という意味です。
また、「役割」は人に対してだけではなく、物や抽象的なものにも使うことがあります。
「立場」の例文
「立場」の例文を紹介していきます。
・『あなたが余計なことをすると、私の立場がなくなってしまいます。』
手助けのつもりでいても、やり過ぎると相手の居場所、「立場」を奪うことになります。
・『私も賛成ですが、立場上、勝手な指示はできません。』
「立場上」という使い方もあります。
本当はしたいけれど、自分の「立場」からはできないときに使います。
上司の指示を仰がなければならないということを表しています。
・『彼は会社では威張っていますが、家庭での立場はとても下だそうです。』
「立場」は上、下というようにも分けられます。
「立場」が上だとリーダー格であり、下だと部下のようになります。
「役割」の例文
「役割」の例文を紹介していきます。
・『私の役割は、毎日黒板を消すことです。』
小さいころから「役割」を与えられることで、責任感を持ち、学級の役に立つことで自己肯定感を高められるでしょう。
・『あなたはゴミ捨ての役割に不満を持っていますか。』
人から与えられる仕事なため、不満に思っている場合は意見を言った方がいいでしょう。
・『ショベルカーの役割は何ですか。』
人だけではなく、物に対しても使うことがあります。
何のためにここにあるのかを聞くときに用います。
まとめ
「立場」と「役割」は人との関わりで生まれ、基本的には守らなければならないものという点では似ています。
しかし、「立場」は上下関係でその人の置かれた状況や地位のこと、「役割」は誰かによって振り分けられた仕事、担当という意味です。
リーダーの「立場」にまで上り詰めたときは、人に「役割」を振る「立場」になります。
それぞれの「立場」を思いやれるリーダーになるよう意識しましょう。